《2016年11月号》靭だより
日に日に寒くなり、朝夕冷たい風が身にしみる季節となりました。夜にはキラキラの電飾が町中に散りばめられて寒い季節に暖かさを感じさせてくれますね。今月も寒さに負けずキラキラと輝く子ども達の活動を紹介させて頂きます。
kids utsubo
「ほら、上手に飛ばせるでしょ!」
みなさんは両手を同時に使用することを“難しい”と感じることはありますか?例えば、縄跳びのように両手を同じ動きで同時に動かしたり、もしくは文字を書く時のように左右の手を別々の役割として使用することで1つの動作を組み立てることがあります。私たちはこの両手を同時に使うことを無意識の中で行なっています。この機能を「両側運動協調」と言います。
5歳のSさんは元気で明るい女の子です。何事にも積極的に取り組んでくれるSさんですが、保護者様から「縄跳びが苦手。来年の小学校の授業に参加できるか不安」というお話を伺いました。
Sさんに縄跳びを行ってもらうと、縄を回す時に両手の動作が少しずれてしまったり、縄を回す動作を下肢でジャンプする動作のタイミングがずれてしまう様子がありました。この様子から、両側運動協調機能に課題があるのではないかと考え、「おっとっと」という検査を行いました。

「おっとっと」は、専用の筒にボールを乗せ、両手の協調運動でボールを落とさないように左右に移動させる検査です。Sさんは、筒を右側に傾けた後、左側に傾けることが難しく、そのままボールが落ちてしまいました。このことから、両側運動協調と運動企画(運動の組み立て)に課題があることがわかりました。
そこで、苦手意識がある縄跳びを直接行うのではなく、楽しんで目標達成ができるよう、また両側運動協調の発達を促すために「ターボコプターを飛ばす」という目標を設定しました。
このターボコプターは、棒にプロペラを差し込み、両手の協調運動でプロペラを飛ばします。はじめは、途中でプロペラを離してしまい最後まで押し出すことが難しく、ポトリと落ちてしまうことが多かったのですが、右手で棒を固定し左手で最後までプロペラを押し出すことで高く遠くまで飛ばすことができるようになりました。

縄跳びが難しく自信を失っていたSさん。この目標達成で自信を取り戻すことができました。これからもスモールステップで目標達成できるよう頑張ろうね。縄跳びを笑顔で跳んでくれる日が楽しみですね。(河口)
study utsubo
11月1日study靭公園がついにオープンいたしました!
〜今回はstudyがどんな場所なのか、ご紹介させていただきます!〜
Q1 studyってどんなところ?

「読む・書く・話す・聴く」という認知活動に焦点を置き、日常のコミュニケーションや学習の支援を行っています。「話す・聴く」という活動は、「読む・書く」という学習における基盤となっています。そこでstudyでは「読む・書く」という学習の支援を行うクラスと、その前段階として「話す・聴く」という日常生活におけるコミュニケーション能力を培うクラスに分けてレッスンを行っています。話す事・聴くことに難しさがある子どもたちには、現在の言葉の発達段階を検査して、そこから発達の流れに沿ったステップアップを促します。自分から「やりたい!」「やって!」と感じる場面設定を行い、ことばの理解や表出に対して一緒にレッスンしていきます。
また、学校の学習で悩んでいる子どもたちに対しても、どこにつまずきがあるかを検査で明らかにします。つまずき一つ一つに対して、子どもたちのスピードに合わせながら楽しめるレッスンを行います。勉強ってそんなに嫌いじゃないかも!私も出来るんだ!と達成感を味わってもらえる場になればと考えています。
Q2 どんな子どもたちが通っているの?
伝えたいことが言葉にならない子・お話の内容がチグハグな子・発音が不明瞭で伝わりづらい子・集団指示の理解が難しい子などなど。伝える事や聴いて理解する事に難しさがある子たちがコミュニケーションのクラスに通ってくれています。
また、学習クラスには、就学準備としての名前の読み書きから音読・漢字・読解・計算など学校の授業で難しさを感じている子たちが通ってくれています。

Q3 場所は?
地下鉄千日前線の阿波座駅 1番出口から徒歩5分です。
大阪市西区西本町2−5−11 西本町創建ビル2階

興味の湧いた方、気になった方は是非ご連絡ください!質問だけでも結構ですよ。
またお通いの事業所のトレーナーにお声がけいただいても大丈夫です♪
お知らせ
12月23日(金・祝)も営業させていただきます!
今回の祝日プログラム(kids)は題して
「わくわく!オリジナルツリー作り」です♪
みんなで飾り付けや色ぬりなどを行って素敵なツリーを作りませんか?参加希望の方はお気軽にご連絡下さい。
また、冬休み特別プログラムも企画しております!
詳しくはスタッフにお尋ね下さい。