《2017年12月号》靱だより 「1ばんは・・・」他
肌に感じられる風も涼しさから冷たさに変わり、少しずつ冬の訪れが感じられるようになりました。朝晩布団から出るのが辛い日々が始まりますが、寒さに負けずに頑張っていきましょう!!
subaco study
「1ばんは・・・」
『いちねんせ〜いになったら♪いちねんせ〜いなったら♪』色とりどりのランドセルがお店に並び始め、入学を今か今かと待っているお子さんも多いのではないでしょうか。
Rくんもその一人。Rくんはパズルが大好きなもうすぐ1年生の男の子。
いつもどっちが早くパズルを完成させることができるか、トレーナーと競っています。(いつも、Rくんの圧勝です…)
そんなRくんの目標は『1年生になるまでに50音が書けるようになること』を毎回頑張っています。しかし、ある日Rくんの前に大きな強敵が・・・『な行』です。それまで、順調に取り組んできたRくん。
「な…あれ? に、ぬ…ぬ…あれれ??」
『な行』に入った途端手が止まってしまいました。様子を見て見ると『な』『ぬ』『ね』などのスタート地点、斜め線の書く位置や向きで戸惑っていました。そして、そのあとのくるっとした小さい丸の向きもわからなくなりバランスが取れなくなっていたようです。
そこで、トレーナーが行なった検査はフロスティッグ視知覚検査です。これは、視知覚、つまり物の見え方を確認する検査です。すると、Rくんは重なった模様から指定された形の抜き出しや左右対称模様の判別に難しさがあるとわかりました。そして、トレーナが考えたレッスンは、一つのマスを4色に分け、1画目を何色から書くのか、斜め線は何色から何色までなのか等を明確にしていきました。すると「な は…まずみどりからきいろにいって、つぎはピンクで…」「あっ、わかった!な のくるっとするところはあおだ!!」と色を頼りに書いていくことができました。さっきまで曇り顔だったRくんですが、色で分けることで位置が明確になり、笑顔が戻ってきました。
そして、今、『な行』は何も見なくても、しっかり形を捉えることができるようになり
『は行』『ま行』に挑戦中です。
1年生まであと4ヶ月。がんばって練習していこうね。(上田)

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「とろーりあったかチョコレート♪」
11月11日は「ポッキーの日」。
subaco kids靭公園では「ポッキーの日」にちなんでチョコレートを使ったイベントを行おうと、チョコレートフォンデュパーティを開催しました。甘いチョコレートソースに、マシュマロやバナナなどの食材をくぐらせるチョコレートフォンデュに、子ども達は目を輝かせながら活動に参加してくれました。
今回の取り組みのチョコレートフォンデュは、実は「両側協調運動」という機能に対してのアプローチとなっています。
両側協調運動とは、ひとつの目的に向かって左右の手足をそれぞれの役割を持って動かすことをいいます。例えば、「お茶碗を持ち、お箸を使ってご飯を食べる。」といった何気ない行動でも、右手でお箸の操作を行いながら、左手でお茶碗を固定したり、角度を調整したりと、左右の手の運動をうまく協調させることで、こぼさないように工夫して食事をしています。
私たちはこれらの運動を普段あまり意識せず行っているのですが、この両側協調運動に課題があると、難しく感じてしまうケースもあります。両手を使ってひとつのことを行うような活動をたくさん経験することによって、この「両側協調運動」は発達していくといわれています。
今回のチョコフォンデュパーティでは、指先に力を入れて固いチョコレートを両手で細かく割ったり、食材に串をさしたり、とろりとこぼれ落ちてしまいそうなソースをお皿で受けたりと、両手を使った活動が含まれています。
みんなのために一生懸命チョコレートを割ったり、「ほら、こぼれちゃうよ!」とお友達同士で声を掛け合いながら作りました。
みんなの気持ちがたっぷり、とろーりあったかチョコレートソース。
大きく口を開けて、いただきまーす(^O^)(重松)

靱だより 12月号(PDF版)
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