『なんでもできる。』

大人になったら何になりたい?
『なんでもできる人になりたい!』
『なんにでもなれる人になりたい!』
なんでも・・・・。
良いことなのでしょうか?
良くないことなのでしょうか?
みなさんはどう思いますか?
『自由』という意味はなんでしょう?
子どもが自由に育つ。
子どもが自由な考え方を持つ。
何かにとらわれたり、縛られたりすることはなく、
先のことを考え、その時、 その場所で一番正しいと考える行動ができる人は、
人生の成功者です。
肝心なことは決まりきった行動から時として脱することです。
それができるようになるためにはどうすれば良いのか?
考え方を改めること・・・・。
それも必要だと思いますが、
考えることよりも特に大切なものがあります。
それは感覚です。
私たちの考え方は感じ方が土台になり、成り立っています。
冷たい人・・・、ドライに考える・・・・ というような表現があるように
触覚が物事を具体的に説明することを可能にしてくれたりします。
この感覚にもパターンがあります。
冷たい刺激には温度ごとに反応する感覚受容器や、
手に持った荷物の重たさを知らせる筋肉、
体が空間内で傾いたり、移動したことを伝えるセンサー( 感覚受容器)があります。
それぞれの感覚の種類に対して、決まったセンサーが働くために、 その感覚に出会えば自分の体で素早く反応することができます。
それが反射です。
特に頭で考えて反応しているのではなくて、 頭で考える前に勝手に体が反応しているのです。
困ったことにこれでは考えることが少なくなってしまいます。
そこで大切なことが『自由』です。
何かにとらわれたり、縛られたりすることはなく、
その時、その場所で正しく感じる力が必要です。
つまり、いつもと同じように感じるのではなくて、
その時々で旬な感じ方をしてくれるセンサーの存在が必要です。
そんなセンサーが私たちの体の中にあるのでしょうか?
それが、
あるんです。
自由神経終末というセンサーです。
英語ではポリモーダルと表現されたりしますが、
多様(ポリ)なモードで反応するという意味です。
寒い場所にいると、この自由神経終末は冷たさの感受性が高まり、
それが温度の感覚をさらに詳しく分けて感じ取ることができるよう になります。
痛みを感じれば同じで、それ以上体を傷つけないように、
痛みにはさらに敏感に反応できるようになります。
この感覚のおかげで私たちの体は自然から身を守り、 安全に生活を送ることができるのです。
つまり、一つだけではなく、何でもできるということは、
その時の状況にうまく適応して生きていくということではないでし ょうか?
この子は将来、何になりたいのか?
子どもにはたくさんの夢よりも、
簡単には諦めないような一つはっきりとした目標・ 夢を抱くことが貴重にされることが多いですが、
大人になってみて、どうでしょうか?
一つの仕事が終われば、また新しい仕事。
いつも一つの仕事ばかりではなくて、
同時にいくつもの仕事を抱えていることが多いはず。
季節も変わり、場所も変わり、周りの人も変わっていきます。
一つのパターン的な能力に長けているということよりも、
色々な能力を組み合わせて、色々な状況の中で、 うまくやっていくことが
大人の世界では求められることでしょう。
subaco kidsでは感覚統合療法を用いたアプローチを提供しています。
とても深くて、大切なアプローチです。
感覚が過敏な子どもがたくさんいます。
感覚に慣れない子どもがいっぱいいます。
こわがりと言われている子どもたちです。
臆病者と思われている子どもたちです。
でも、
そんな感性を持っている子どもたちだからこそ、
多くの人には気づかないような情報を感覚できたりします。
小さな情報の違いを見つけ、
型にはまらず、
新しい考えや行動を生み出す力を秘めた子どもたちです。
ソーシャルスキルトレーニングもありかもしれないけれど、
そのパターン的なやりとりだって本当にあっているのか分かりませ ん。
型にはまらないこの子たちはもっと偉大なことを社会に残してくれ るのかもしれませんね。
ボクらの感覚統合療法は治療じゃない。
ボクらのアプローチは治療じゃない。
誰も君を治そうなんて思っちゃいない。
君を否定なんかしない。
君の長所がいつか弱みを包んで個性として表に出してくれるさ。
何かにとらわれたり、縛られたりすることはなく。
いつだって君は自由だ。
君はなんでもできるんだ。
Thank you.