大阪市天王寺区・西区の
児童発達支援・生活介護「スバコ」

『ほらできた!』


unnamed

泣いたと思ったら笑ってる。
笑ったと思いきや泣いている。

喜びもつかの間、怒ってる。
怒ったかと思いきや、笑ってる。

『根に持つ』ということがある。

嫌なことがあってもすぐに忘れてしまったり、
いったん喧嘩をしたらば、ずっと相手の目も見なければ、口を聞かない子どもや大人がいる。

どうでしょう?

『根に持つ』ということは大切なことなのでしょうか?
『根に持たない』ということが大切なのでしょうか?

難しい問題です。

ボクたち人間は『忘れる』という力があります。
この『忘れる』という力は、『覚える』という力が弱まったという意味なのでしょうか?
つまり『忘れる』というのは、『覚えらえない』ということでしょうか?

実は少し違うようです。

脳の前頭葉の基底部のある細胞が忘却(忘れる)を担っているということが分かっています。
この部位の働きが抑制されると、記憶を消すということができず、
恐怖的な体験をすると、逆にこの部位が過剰に働き、
トラウマや心的外傷といった思い出したくないような記憶が
急に目の前に広がるような症状を引き起こすことがあるようです。

つまり、『忘れる』という力は『覚える』という力がただ弱いというわけではないのですね。

『忘れることも大切なこと』なのですね。

それでは、それでは、
『忘れる』という力を鍛えることはできるのでしょうか?

力という限りは、能力であって、
その能力がどの程度、この子に備わっているのか?や
どんなトレーニングに取り組めば、この能力を向上することができるのか?
その方法があるのです。

スバコには我慢が苦手なこどもたちが通っています。

世間でADHDと呼ばれる子どもたちです。
この子たちは今の一瞬を二度と巡らないチャンスと感じて精一杯生きています。
この生まれ持った衝動的な力のために、
人生で二度とないチャンスをものにして大成功をおさめる場合もあれば、
衝動を抑えて、次のチャンスがくるまで待てば、もっと大きくて、
もっと長続きするチャンスを逃して損をする場合もあります。
そんな子どもたちです。

それを『障がい』と呼ぶべきなのでしょうか?

個性的すぎるパーソナリティということなのかもしれませんし、
そんな子が自分自身の特徴に気づき、逆側の相手と協調して、
社会通念の範囲内で行動することが少しずつ出来るようになること
ボクたちsubacoの役割であるように思います。

一つのこと、

一つの場面、

その時の自分の一つの気持ち。

そんな気持ちと今を縄できつく縛ってしまうのか、

それとも、
その縄を自分でほどき、
何もなかったかのように、次に進んでいくのか?

『禍福は糾える縄の如し』

人生、辛いことばかりじゃない。
でも、人生楽しいことばかりじゃない。

同じことはずっと続かないし、
違うことがずっと繰り返しているだけなんだ。

だから、ただ『覚える力』ばかりを鍛えていても役には立たない。

嫌なことも、楽しいことも、みんな忘れて、次の階段に進めばいい。

今日も一つ目標を達成した!

しんどいことも、
楽しいことも、

全てがこの紙一枚に、
全てがこの写真一枚に、
全てがこの思い出一つに詰まっている。

次はどんな思い出を作ろうか?

君というアルバムがあるんだね。

Hey Jude, don’t make it bad
Take a sad song and make it better
Remember to let her into your heart
Then you can start to make it better

               The beatles  – Hey Jude!