『本年も宜しくお願い致します』

『おはよう!』
『ちがうよ、あけましておめでとう!だよ』
ん?
どういう意味?
『一年の始まりの挨拶だよ。特別な日だから、 おはようじゃないんだ。』
なんか不思議。
でも、なんだか素敵。
そんなふうに思った時はいつの頃だろう。
覚えてるかな?
初めて『あけましておめでとう』を知った時のこと。
なんとなくだけれど、覚えている。
『ありがとう』って返事をしたら、親戚のおばさんに笑われた。
でも、この言葉が今でもお気に入り。
『おめでとう!』っていう言葉。
なんだか嬉しくなりませんか?
でも、誰のおかげなのだろう?
自分が頑張ったから?
お父さんやお母さん、周りの人が自分を支えてくれているから?
なんて返したらいいだろう?
自分の身に起きた出来事を喜んでいるのは誰だろう?
それが自分だけじゃないということ。
それこそが幸せなのだと。
Happy Birthday!
Happy new year!
Happy!がボクらの国では『おめでとう!』になる。
『幸せ』と、『おめでとう』は言葉が違うから
外国と日本で、この新年の挨拶の意味も少し違うのだろう。
『いいね!』
『楽しいね!』
『最高だね!』
こんな言葉なら子どもにだって言いやすいかも知れないな。
でも、
『おめでとう』ってなるとどうなんだろう?
本当に思ってないと、うまく言えない言葉なのかもしれないな。
うまく言えないよ。
だって、なんだか恥ずかしいんだから。
どこの会社にだっている。
どこの学校にだっている。
どこの家庭だっている。
どこの国だっている。
どこの町にもいる。
挨拶がうまくでいる子、できない子。
挨拶が丁寧な人、そうでない人。
でも、うまさってなんだろう?
礼儀の良さなのだろうか。
心の中なのだろうか。
subacoにはこの挨拶が苦手な子もいる。
『おめでとう』と言われて、
『おめでとう』と返事をする。
意味がわからないから、ただその聞こえた言葉を言い返す。
どうなんだろう?
本当はこの意味を一年かけて育てていくのではないのだろうか。
『おめでとう』と言われて嬉しくなる気持ち。
『おめでとう』と言われて『あなたのおかげ』と感じられる過程。
そんな関係を築いていくことができれば素晴らしい。
『あけましておめでとう』
ボクらの国の言葉の中でも、特に素敵な言葉だと思うんだ。
小さい頃に笑われたけれど、やっぱり言われたら、言いたいなぁ。
『ありがとう!』
今年も頑張ります。
どうぞ宜しくお願いします。
子どもたちの小さくて、多くの成長と、
発達や社会の意味を深め、創り出していけるように。
『あけましておめでとう』と声をかけて下さる皆様とご一緒に。
泣いて
笑って
そうやって
強くなっていく
-subaco-