大阪市天王寺区・西区の
児童発達支援・生活介護「スバコ」

お母さんセンス♡


 

 

ウチのお母さんはすごいんだ

 

スーパーで買い物をするお母さんは

特にすごいんだ

 

 

キャベツを両手で持って選ぶんだ

 

お母さんの手は

何を知っているんだろう

 

 

 

缶詰は一つ一つ 底を見てから選ぶんだ

 

お母さんの目は

何を知っているんだろう

 

 

いよいよレジがやってきた

するとお母さんが言ったんだ

 

「あっちの列が早いわよ」

 

なぜ分かるんだ!

お母さん!

 

 

お母さんの目は

未来だって見えている

 

 

ウチのお母さんはすごいんだ・・・・

 

 

・・・・

 

 

数を習ったのはいつでしょう

 

お父さんとお風呂の中で唱えたり

お母さんのお手伝いの中で使ったり

 

 

あとで気がつけばあれが「数」だったのかと

繰り返す生活の中で

日々通りすがる道の上で

次第に数という存在の意識が生まれていきます

 

 

数は色や形とは別のもの(保存できるもの)

数は順序となるもの(1st,2nd,3rdなどの序数)

そして数は数という世界の基礎となるもの(one,two,threeなどの基数)

知らず知らずのうちに

そのように理解していく知の道があるんですね

 

 

そのような理解の道とは異なる道に進んだり

その道の途中でつまずいている子もいます

 

 

 

subaco studyに通うUさんはその中の一人

たし算が少し苦手なようでした

生活年齢に対してやや遅れがあるようです

 

 

何回もお家で取り組んでいるようですが

なかなか覚えられず頑張っていました

 

2+3は

指2本から3本を折って5とする方法(指折り式・序数法)で取り組んでいました

 

 

答えは正解でも

答え方は正解でしょうか

 

答え方に一つの正解はないにしても

 

答える力に重たさはあるように思います

 

 

 

 

Uさんの数を扱う力を調べてたところ

『順列』を数で扱う力は信頼できたのですが

『ナンバーセンス』という力がやや弱いという結果が出ました

 

端的に

『ナンバーセンス』とは数を感覚する力であり

人が数の世界を駆使するために土台となるような機能です

 

数字を見て数と量の関係を認識する方法は

言語・聴覚的に数えるだけでなく

視覚的に、あるいは皮膚や筋肉など

体のあらゆる感覚器官を活用する方法があります

 

 

足し算や引き算など

学校で習う算数の勉強の為にも必要なナンバーセンスですが

 

お母さんと歩く生活の道で見かけるように

同じ値段の春キャベツでもどちらを買うべきか

その重量を手のひらの感覚で知ろうとしてみたり

 

 

同じ値段のブドウを見て

粒の多さや大きさなど見た目で量の違いを明らかにしたり

 

スーパーで発揮する計算力もナンバーセンスで支えられています

 

 

 

生活に便利さを与える機能だからこそ必要であり

必要だからこそ勉強する算数なのですね

 

そんな算数に活を与えるナンバーセンス

Uさんは数と量を一致させていくレッスンを始めました

 

どっちが多いか、よーいどん!

 

 

言葉で言い表せる数字カードと

言葉で言い表しにくい記号が描かれた模様カードを 

数と量が揃うように

神経衰弱の要領でめくっていきます

 

初めは「1、2、3… 」と、◯の模様カードをめくるたびに

言葉で模様の数を唱えていたUさんですが

レッスンを繰り返すうちに

「 これは、6!」と模様の数を数えずに

正解の数を言い当てることができるようになりました

 

ナンバーセンスの瞬発力がアップしてきているようです

 

現在は、「7・8」の数と量にレッスンに取り組んでいるUさんです

 

 

 

さぁUさん

ここはスーパーマーケット

 

いつものお母さんと

いつもの場所

 

 

いつものお客さんが

いつものレジに並んでいるよ

 

 

 

どの列に並ぼうか?

 

人で作られる列の長さではなくて

列にいる人の数でその量がわかるかな

さらには

それぞれの人のカゴに入っている品数も

総量に計算できれば係数に突入だ

 

数学が暮らしの中で活きている

 

教えてあげよう

お母さんに

 

 

 

お母さんもすごいけど

今のUさんもすごいんだ

 

 

 

 

お母さんみたいになりたいね

お母さんみたいになってるね

 

 

 

 

          subaco study 靱公園 上田 千晶から