大阪市天王寺区・西区の
児童発達支援・生活介護「スバコ」

てっぺん


公園があまり好きじゃない…。
みんなと同じように楽しめないから。

 

ブランコ
すべり台
ジャングルジム…

 

みんな楽しそうに遊んでいるけど、
ボクは怖くてたまらないんだ…。

 

ボクの両足が地面から離れる時、
自分の身体がぐにゃぐにゃ曲がる。

 

どっちが上で、どっちが下か?
どっちが前で、どっちが後ろか?

 

「こっちにおいでよ」って言われたって、
身体がうまく動かないんだ…。

 

ホントは一緒に遊んでみたい…。
ジャングルジムの一番てっぺん。
どんな景色が見えるんだろう?
どんな気分になるんだろう…??

 

高いところや、不安定な足場を
極端に怖がる子どもたち。
この様子を「重力不安」と、
呼ぶことがあります。

 

重力とは、地球の中心に向かって
あらゆるものが引っ張られる力のことです。
普段意識することはありませんが、
私達の身体に絶えず加わり続けている力です。

 

また人は、重力を耳の奥の方にある
「耳石器と三半規管」と呼ばれる
器官で感じ取ることができます。
耳石器では、水平運動や垂直運動などを
三半規管では、回転運動などを感じています。
これが「前庭感覚」と呼ばれている感覚です。

 

この前庭感覚が上手く入力されないと、
揺れや傾きに対応して、
身体を反応させることが難しくなります。
ほんの少しの揺れでさえ子どもたちは
大きな地震のように感じてしまうかもしれません。

 

subaco kids靭公園では、
そんな子どもたちの気持ちに
寄り添うことから始めます。

 

無理をせずに、ちょっとずつ。
不安を感じさせないくらいの、
スモールステップからスタートです。

 

「怖くなかった!」
「これならできそうだ!」と
思ってもらえると大成功!!
大切なのは、身体の使い方を知って貰うこと。
「次もやってみよう」って思って貰えること。

自分で登ったソフトブロック2段…。
そこから見える景色は、
どんなに高いジャングルジムの
てっぺんからよりも
ずっとずっと綺麗だってこと…。

 

今いる世界もいいけれど
頑張った先にある世界はどんなだろう?

大丈夫・・・。
君はもう一歩踏み出しているんだよ。
subaco kids靱公園:重松大介

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