大阪市天王寺区・西区の
児童発達支援・生活介護「スバコ」

ヒーロー音

鳥だ!

飛行機だ!

いや!スーパーマンだ!!

 

 

空からヒーローはスタッと着地するけれど

ジャングルジムで真似したボクはドカッ!

着地というより落下した

 

ヒーローとボクの違いは身のこなしだけではなくて

ヒーローにはヒーローの音があるようで

ボクにはボクの音があり

それにも違いがあるようだ

 

 

 

園や学校で苦手な体操

前転だったら

ヒーローはくるりんと回るけれど

ボクはごろん

 

頭をマットにつけて

背中からドスン!

 

 

遠足で

立っていても

フラフラ

気づけば

ウロウロ 歩いていたり

ベターっと壁にもたれていたり

 

座っていても肘や胸がべったり

体が机に乗りかかっていたり

 

姿勢が悪いと言われることも少なくない

 

 

 

ボタの相手は見えない敵

そいつはジュウリョクと呼ぶらしい

 

 

ボクが頭や肩を急に動かして

体を伸ばしたりする癖も

そいつとやりやっている為らしい

 

そんなことを教えてくれた先生は

まだまだ他にも教えてくれた…

 

どうやら抗重力筋というヒーローがいるらしい

 

下腿では前面ではなく後面の筋(下腿三頭筋)

大腿では後面ではなく前面の筋(大腿四頭筋)

骨盤では臀筋

体幹では腹直筋や脊柱起立筋

 

それらの筋が静かに頑張りながら

立位や座位など いわゆる抗重力姿勢を支えている

 

そんなヒーローの筋肉たちが

なんとボクの体のなかにいるらしい!!

 

 

 

『T君、キミのヒーローを呼び覚ませ!』

何を言い出すんだ先生!?

 

そんな先生が持ってきたのは

車輪のついた板と紐

「助けてレスキュー!」の始まり始まり

どうやらそれを使ってこの谷を超えるらしい…

お腹を空かして困っているワンちゃんを助けるために!

 

そのワンちゃん

名前はりんって言うんだって

 

りん!

りん!

りん!

名前を呼んで紐を引く

お腹に力が入りだす

 

 

くるりん の りん!

 

おや?

これがヒーローの音のよう

運動を音で確かめることも出来るんだね

 

 

しっかり踵から地面に踏み込んで歩く音

ハサミの刃が垂直に紙にあたる音

鉛筆の先が潰れず紙を滑る音

標準な運動を示す基準音

 

 

お腹の筋肉の張り具合や

背中や踵の感触も

認識しづらいボクだけど

音というヒントがあったんだ

 

 

ピーポー!

ピーポー!

レスキュー隊の到着です

 

 

ギコギコしていた車輪の音も

目を閉じて

耳を澄ませば

今ではクルクル クルクル

 

 

ミラクルな未来だってきっとくる

みんなの平和を守ってくれる

Tくんだ!

 

 

  subaco kids 靭公園 里菜トレーナーから