大阪市天王寺区・西区の
児童発達支援・生活介護「スバコ」

体性感覚


触らんとって!

くすぐったいねん

 

ボクがボクを触るのは平気やねんで

でも・・・

誰かに触られるんは苦手やねん

 

先生はボクの体を触って

教えてくれたりするやろう

 

鉄棒も

跳び箱も

お箸の持ち方も

リコーダーの穴を押さえる時も

 

    ゾクゾク!

    ビリビリ!!!

 

『大丈夫やで』って言われても

その言葉じゃ効かへんねん

 

ボクはどうしたらいいんかなぁ・・・・

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視覚は目

聴覚は耳

嗅覚は鼻

そのような1種類の感覚に対して

1つの器官が対応する感覚を特殊感覚と呼びます

その一方で体の表在(皮膚)や深部(筋肉や靭帯)の感覚は体性感覚と呼ばれます

 

目は見る為のもの

耳は聴く為のもの

 

それでは

皮膚や筋肉の器官は何の為のものでしょうか?

 

物理的に

皮膚で皮下組織を守る為だけでなく

筋肉で関節を動かす為だけでなく

 

情報伝達として

触れたものの温度や硬さ

持ちあげた物の重たさや自分の疲れなどを

感覚する為にもあります

 

物理的な役割と情報伝達の役割を兼ね揃えた

1人2役の体性感覚

 

その2つある役割を切り替えることが苦手な子どももいます

感覚過敏や鈍麻と言われたりすることが多い子どもたちです

 

 

 

情報に対して過敏や鈍感さが目立っても

症状は一定しておらず

意識の高さや注意の広さで変化することが多々あります

 

深く集中することができたり

細部に注目できる子どもは

その役(感覚する役と運動する役)の切り替えに

努力が必要なこともありますが

『待ち時間』を与えると上手くいく場合もあります

 

  本人のペースで教室に入る

  本人のペースで運動を開始する

 

待っている側にはこの子が心の中で行なっている

気持ちの整理やお片づけは見えませんが

信じて待ってみよう

  

 

この子が感じるその前に

この子に触れるその前に

 

『今から触るよ』

『今から話すよ』

 

予告をさせてもらいます♬