大阪市天王寺区・西区の
児童発達支援・生活介護「スバコ」

保続


 

『継続は力なり』

大人はそう言う

 

『失敗は諦めること』

勝者はそう言う

 

『そろそろ やめなさい!』

ボクは度々そう言われる

 

後片付けの時間になっても

後片付けを始めるための時間が必要

 

授業始めのチャイムが鳴っても

椅子に座り始めるための時間が必要

 

すると先生が言う

『忘れる不安を感じてるんだね』

 

度を超えたパラレルトークの後で始まる

今日のお仕事「カメラのおかげ」

 

今まで遊んでいたおもちゃをカメラでパシャリ

中断しても再開しやすいように

今の状況を保存しよう

 

作っていたモノが無くなっても

行っていたコトを忘れても

写真に残すスベがある

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一度行った行為がその後も繰り返される現象を

「保続」と呼ぶことがあります

 

例えば

字を繰り返し書く練習などで

次の字を書く時にも

その前に書いていた字を

続けて書いてしまうような行為

 

はたまた

エレベーターで上矢印を押し

上階に移動した後

下階に戻る際に下矢印でなく

再び上矢印を押してしまうような行為

 

そのような自分で誤りと気付けるようで

ついついやってしまう行為です

 

この「保続」

病性・障がい性を示す症状の限りではなく

そもそも

覚えたことを忘れないようにするための

反射的な機能の一つでもあり

 

この保続があるからこそ

正誤反応からパターン認知の学習へ導かれ

抽象的な知能の発展の支えにもなっています

 

 

次の時間になっても

前の時間のことを続けている子ども

 

切り替えが苦手と言われることが多い子ども

そんな子どもたちも

初めちょろちょろ 中ぱっぱ

 

「しつこさ」や「しぶとさ」は

育ちの湯気だとしたら

蓋のとり頃はいつでしょう

 

 

 

起き上がらずとも

転びながら考えていきませんか?

 

 ご一緒に