大きな木を育てよう
Kくんは、野球好きの小学生の男の子です。
体を動かすことは大好きなのですが、
手先を細かく動かすことが苦手で、蝶々結びを上手に結ぶことができません。
これからかっこいい運動靴が履けるように
【蝶々結びができるようになる】という目標に取り組んでいます。
Kくんの蝶々結びをする様子を観察してみると、
止め結びまではできていましたが、
その後、紐が重なりあったときにどの紐を穴に通せばリボン結びになるのか迷いがあるようでした。
また、穴に紐を通しても解けてしまうこともありました。
このことから、
空間認知と運動企画(1つの動作を行う為に運動を組み立てる機能)に
苦手さがあるのではないかと考えました。
そこで「大きな木を育てよう」という取り組みを行いました。
無数に穴の空いた一本の大きな木に、
紐を通して葉っぱやリンゴ、
動物をつけていく活動です。
橈側三指(親指・人差し指・中指)の分離運動を促すとともに
紐を後ろから前に通し葉っぱをつけていくため空間認知の発達を促すことができます。
一本の木にたくさんの葉っぱやリスさんたちを飾ったことで、
手指の分離運動や空間認知の力がついてきたKくん。
その後、蝶々結びを行うと以前よりもスムーズに蝶々結びができるようになっていました。
もう少しでかっこいいスパイクを履けるね!ぐっと地面をふみしめてフルスイングだ!!!
subaco kids 伊藤源大
(すばこだより12月号掲載記事)
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