大阪市天王寺区・西区の
児童発達支援・生活介護「スバコ」

文脈依存


言ってと言われても

言えないんだな

 

話してごらんと言われても

話せないんだな

 

自然でなきゃ

出ないんだな

 

言葉ってさ

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言葉を話し始める目安は一歳ごろですが

言葉を話すといっても大変ムラがあるものです

 

大人からお願いされると話すわけではなく

その子の気分次第で言葉が出たりします

 

言葉の出方についての呼び方があります

 

空に飛んでいる飛行機を発見して

『ひこーき!』と言葉が出ることを

文脈依存的な語の使用と呼びます

 

一方、

図鑑などから飛行機の写真を見せて

これは何?と質問され

『ひこーき』と言葉が出るのは

脱文脈的な語の使用と呼びます

 

基本的に言葉は出来事や状況などの文脈に依存しながら習得していくものです

 

そのため、大人が意図的に子どもに言葉を教えていくには工夫が大切です

 

 

覚えてもらうのではなく

使ってもらう

 

使いたくなるように

遊び・作業を共同していくことが基本です

 

共にするから言葉、会話が生まれるのですね

 

自分を大人に受け入れてもらえている安心と

自分が自分を受け入れる努力と共に

言葉は生まれ増えていくのでしょう

 

言いたいことも

言いたくないことも

言ってみてどうなったか

 

社会の中で暮らし

文脈の中で心を揺らし

学んでいるこの子たちですね