産声

声がいつのまにか泣き声に
泣き声がいつのまにか発声(クーイング)に
発声がいつのまにか喃語に
喃語がいつのまにか赤ちゃん語(原言語)に
赤ちゃん語がいつのまにか大人語(初語)に
少しずつ覚えていく子どもたち
少しずつ忘れていく大人たち
産声を覚えていますか?
泣き声とは違うあの声
小さな体で思いっきり大きなあの声
オギャー!オギャー!
泣いて伝えることを学ぶのはこの後です
エーン、エーン、、、
泣いているだけでは伝わらないので
具体的に伝える方法を親から教わっていきます
マンマ、クック(赤ちゃん語)
そして、ごはん、くつ(大人語)
言葉を順に並べて文にして、、、
言葉の前に助詞を加えて文にして、、、
文を順に並べて語りにして、、、
さらに具体的に伝えることを学んでいきます
伝える術を高めていく子どもたち
でも伝わらないことはあります
伝え方が上手なことと事実は異なります
友達といざこざになり
先生に問われて
話しの上手い下手で事実が曲げられた時
子どもは言葉をどう思うのでしょう
話すのをやめてしまうことや
話すのが嫌いになってしまうこともあります
言葉だけで伝わるものではなく
言えない、言わない、その背景にも
この子に思いがあって
泣き声を学んでいたあの頃のようには戻れない
今を頑張っていたりするのかな、、、
そう思うとこの子が本当に言いたかったこと
言うのをやめた理由が伝わってくることもあります
道具として言葉を教えるだけではなく
言葉の不思議さ、美しさ、楽しさを
子どもたちに伝えたい
好きな言葉はなんですか?
好きな理由は君を知って伝わることにしよう
産声から
抱っこから