色がある!

字が書けない
どこから書けばいいのか分からない
どこをどう書けばいいのか分からない
「し」を書いたら「レ」と読まれ、
「わ」を書いたら「13」と言われ、、
『ここが違うよ!ここ!』
そう言われても
「ここ」がどこだか分からない
なにがなんだか分からない
かたまりにしか見えない
分からないとしか思えない
分かってもらいたい
ボクのこと
視覚過敏という症状があります
視覚的な刺激に弱いこととほぼ同じ意味です
聴覚にも
ある音を聞いてそれが何の音であったり
音源の方向や距離を判断することは
人によって正確さに差があるように
視覚情報も正しくとらえるには
個人の差があります
それは文字に始まることではなく
例えば魚を見て同じ青魚の類でも
アジ・サバ・イワシ・サッパなど
頭やお腹、尾ビレの形など
一度に目に入ってくる情報から
細部の違いを見分けて
正確に魚の名前を答えることは
子どもに限らず
大人でも難しいと感じることもあるでしょう
視覚過敏として
視覚的な刺激に弱い場合
一度に情報が入り過ぎてしまう傾向があります
全体を整理して
要点となる情報に注目することが難しかったり
要点がつかめない場合
全体を分割して焦点を動かすことができず
目が泳ぐように視点が散乱してしまいます
そんな時
活躍するのが「 Color space」
subaco studyで使用している
書字の視覚支援アイテムです

使い方はいたって簡単
書きたい字の上に重ねるだけ
するとどうでしょう
「ここ」という場所が「あか」に
「ここの下」という場所が「あお」に
「ここの右」が「きいろ」になります

それだけのこと?
それだけのことですが
色の認識を借りて空間を分割し
一度に入ってくる情報を控えることが期待できる優れものです
視覚の発達過程において
赤・青・黄色などの色彩の認知は
三角・四角・丸などの形態の認知よりも
定型的には先行して成熟します
その特性をいかした「Color space」
文字に必要となる形態・空間認知に
色彩を活用することで
足場かけを築きます
読みに比べると
書字は字をなぞったり
書き順を覚えたり
学び方に決まりがありがちですが
書く前に
“見え”につまづいている子もいます
目の運動に不器用さはないか?
注意に弱さはないか?
整理・整頓などが苦手でないか?
書き始める前のアセスメントが大切ですね

T君が大好きな電車
お気に入りの地下鉄も
緑に赤に青にピンク
情報が整えられているから
分かりやすい
分かりやすいから
親しみやすい♡
この子に教えようとするだけではなく
この子を知ろうとすることが
支援の始まりであり
終わりでもあると思います
T君は自分の名前が書けるようになりました☆
大切な人からもらった大切なもの
買ってもらった物を
無くさないよう
ありがとうの気持ちを
忘れないよう
さぁ
キミの名を
どこに書こう

subaco study 靭公園 千晶リーダーから