大阪市天王寺区・西区の
児童発達支援・生活介護「スバコ」

《2017年6月号》靭だより 「しゅっぱつ、しんこう!」他


 紫陽花がきれいに色づき始める季節となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。学校や幼稚園ではプールや水遊びが始まり、楽しそうに話してくれる子どもたちもたくさんいます。学校や幼稚園での活動にもっと楽しく参加できるよう、subcoでも目標に向かって一緒に取り組んでいきたいと思います。

study

「しゅっぱつ、しんこう!」

K君は、保育園に通う4歳の男の子、studyに来るといつもニコニコ笑顔で挨拶をしてくれます。お母様とのお話では言葉もだんだん出始めて、一語文で伝えられことも増えてきたようですが、まだ上手く言葉にできず怒ってしまうことがあるようです。

 では、「ことば」を話すにはどのような機能が必要なのでしょうか?

ことばの獲得に必要な機能の一つに「表象機能」があります。「表象」とは頭の中のイメージで、表象機能が高まっていくことでそのイメージを相手に伝えようと物や身振り手振り、そして、「ことば」を使うようになります。子どもたちが大好きなごっこ遊びや見立て遊びも表象機能が高まることでできる遊びとされています。K君のSTUDYでの活動を見てみるとお友だちと電車のおもちゃを手に取り、「でんしゃ でんしゃ」と伝えながら楽しそうに遊んでいます。しかし、お友だちが積み木を電車に見立てると不思議そうな顔をして遊びを止めてしまったのです。

 この活動の結果からM君の頭の中のイメージを深めていけるようにレッスンを行いました。始めは、電車のおもちゃでM君と一緒に「電車、ガタンゴトン」とお部屋を走らせました。次は、形と色が似ている別の物を使ってM君の電車の横を「電車、ガタン、ゴトン」と走らせました。始めたころは、困った顔のM君でしたが、今ではトレーナーの見立てた電車を使って「電車、ガタンゴトン」と頭の中でのイメージを深めていくことができたM君。

次は、どんなイメージしてるかな。遊んでことばで話そうね(飯田)

 

お知らせ

7月17日(月・祝)もSTUDY靱公園は営業しております!

気になる活動内容は・・・

「うつぼ公園、ふしぎ発見!」

10:30〜12:00 

「夏の星座を見つけにいこう!!」

13:30〜16:30

今回は、大阪市立科学館へプラネタリウムを見に行きます。

スタッフにお尋ねいただくと詳しく説明させていただきます。ご遠慮なくお問い合わせください ♪

 

kids

「魔王をやっつけよう!」

 みなさんは小学生の頃、縄跳びを上手に跳ぶ事が出来ていましたか?私はクラスのみんなで跳ぶ大縄は大好きでしたが、独りで縄を回しながら跳ぶ事が苦手で何ヶ月も掛けて練習をしてようやく前跳びが連続で跳べるようになったのを覚えています。

 小学校2年生のKくんは縄跳びが少し苦手です。体育の授業では縄跳びだけではなく、跳び箱など両手両足を使う運動も沢山ありますが、Kくんはジャングルジムやブランコなど高い所や不安定な場所での活動を怖がったり、縄跳びでは両手を同時に使おうとすると体幹が安定せず、その場から移動してしまう姿もみられています。発達の過程として縄跳びなど両側の運動が協調的に行えるようになるためには、体性感覚と呼ばれる触覚・前庭覚・固有受容覚などが統合されていないと促されにくいとされています。この中でもKくんは揺れや速度を感じる前庭感覚に苦手さがあると考え、フラミンゴになろうという片足立ちで姿勢を保持する検査を行いました。

 検査を行うと体幹は前後左右に大きく動揺して怖さも訴えていました。検査の結果からまずは重力に逆らうような遊びを通して前庭覚を刺激して発達を促していく必要があると考えました。Kくんは特定のキャラクターになりきるごっこ遊びが大好きなので今回はヒーローになりきってもらい、不安定なブランコから落ちないように両足で身体を支えながらお手製の悪役にボールを投げつけて撃ち落とすというおしごとを行いました。

最初はブランコを目にした時「え〜っこれ乗るの?」と言っていましたが「世界の平和はKくんが守るんだ!」と提示するとKくんはヒーローに大変身!!ゆらゆら揺れるブランコに少し怖がる場面も有りましたが「よぉーし!もう一度だ!」と何度もボールを投げていました。苦労して魔王を倒した時のKくんはより強い達成感を感じていたように思いました。これからのKくんにはどんな冒険が待っているのか楽しみです!(中井)

 

お知らせ

7月17日(月・祝)もkids靱公園は営業いたします!

気になる活動内容は・・・

「わくわく!クッキング」

10:30-12:00   デコレーションカステラ作り

13:30-17:30   ぷるぷるゼリー作り!

定員に達し次第、締め切らせていただきます。

 

また、7月24日から夏休み特別企画も開催予定です。

夏休みならではのプログラムを企画しています。

スタッフにお尋ねいただきますと詳しく説明させていただきます。ご遠慮なくお問い合わせください 🎶

 

靱だより6月号(PDF版)