大阪市天王寺区・西区の
児童発達支援・生活介護「スバコ」

《2017年9月号》靭だより 「私が作った歌♪ 一緒に歌おう!」他


 涼しい季節が待ち遠しい今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか…?

今年の夏休み、スバコでは外出企画があったり、夏祭りがあったり、とっても賑やかでした。季節の変わり目で体調を崩しやすい時期ですので、みなさま気をつけてお過ごし下さいね。

 

subaco study

「私が作った歌♪ 一緒に歌おう!」

 Cさんは、歌や踊りが大好きな小学4年生の女の子。subaco study靱公園に来ると、いつも歌や踊りを教えてくれます。

そんなCさんは、オリジナルソングも作ってくれるのですが… 困ってしまうことがあるのです。

「小さくなったり~(^^♪)」と歌いながら歌詞を書くと「小さくなたり~」と書いてしまうのです。Cさんにもう一度、よーく歌詞を見てもらうと「あれ…?何か違うね・・・」と違いには気づいていましたが「っ」がどこに入るのか悩んでいました。

 Cさんが書き忘れていた「っ」は<促音>と言い、ひらがなの原則である「1文字1音節1拍」から外れ、声に出して読まない特殊な音節です。そんな促音(特殊音節)を正しく表記するためには、<音韻認識>と呼ばれる、語を構成する音の単位を認識する力が必要となります。

 例えば皆さんは、逆さ言葉で「かるい」の反対は?→「イルカ」「たいこ」の「い」を抜くと?→「たこ」というような、言葉遊びをした経験はありませんか?これらの遊びは、音韻認識が発達しているからこそ出来る遊びなのです。

そこでCさんにも、音韻認識を確認するために検査を実施しました。単語を反対から答えたり、単語から1字を抜いて答えてもらいました。すると「たまねぎ」から「ま」を抜くと?と尋ねたとき「・・・・わからない」と答えられなかったのです。検査の結果からCさんは、音韻認識の課題から促音をどこに入れたらいいのか困っていることが明らかになりました。

 課題が分かったところで取り組んだレッスンは「クラップ!ハンド!」です。

メニューに書いてある中からトレーナーが食べたいものをCちゃんに当ててもらいます。でも、お願いをするときにトレーナーは言葉ではなく手拍子で伝えました。「パイナップル」だと「タ・タ・タ _ タ・タ」とどこに「拍」があるかを感じてもらうことで促音の位置を考えてもらいます。

取り組み出した頃は「何?どのメニューか分からない」と、なかなか見つけることが出来なかったCさんも、今では、手拍子を聞いてすぐ「分かった!カップケーキね!」と「拍」を捉えられるようになったことにより、少しずつ単語も正しく書けるようになってきました。

Cさん、今度は大好きな歌の歌詞を書いて、一緒に歌えるようにがんばろうね (^^♪     (飯田)

 

 

subaco study靭公園からのお知らせ

subaco kids

「夏だ☆subacoだ!kids靱公園サマーフェスティバル!!」

 暑い日はまだまだ続きますが8月ももう少しで終わりですね!夏休み期間中、多くのお子様に利用して頂き感謝しております。今号では夏休みに行った特別プログラムを少しご紹介したいと思います。

 

  〜ガリガリかき氷作り〜

 夏の定番と言えばやっぱりかき氷!

subaco kids靱公園では人力で氷を削ります!ガリガリと氷を削る音や氷のひんやりとした冷たい感覚を楽しみました。

自分で氷を削るという行為の楽しさや満足感からか、今までご家庭でかき氷を食べた事が無かったのに活動を通して食べられるようになり驚くお母様もいらっしゃいました。 

 

  〜トロトロ練りアメ作り〜

 水飴を箸にクルクルと巻きつけて何度も練っていく大人気のお仕事でした。

両手に箸を一本ずつ持って飴が垂れ落ちないように注意しながら回し続けて両側運動協調を促しました。

ゆっくり回していると二本の箸から飴を落としてしまい、練り始めより量が少なくなった児童には「もう一回!今度は落とさずに出来るかな〜?」と上から新しい飴をトロ〜っとたしていきました。

すると今度は素早く、垂れ落ちそうな飴をすくうようにして上手に練る事が出来ていました。食べ頃になると白っぽく飴の色が変化するので自分の手を加えて変化する食べ物に大喜びでした。

  〜どうやって作ろう!?紙粘土でマグネット作り〜

 夏休みの宿題でも行う製作活動ですが目的の物を作る時にどのように手指を操作するかなど、運動を企画する能力、構成行為機能を高める活動として取り組んでもらいました。

それぞれ好きな電車やキャラクターを作るために絵の具で色を加えた粘土でパーツを作り組み立てていきます。また、丸くする・繋げるなど、少しの力加減で形状が変化しやすい粘土の性質を指で感じながら製作を行いました。

最後はマグネットを埋め込んで完成品を持ち帰ってもらいましたが「冷蔵庫に貼って使おうね」とお母様に言われて充実した笑顔を覗かせる児童が印象的でした。

 

この他にも夏祭りのような集団活動プログラムを行ったり、公園での水遊びなど季節を感じられるイベントが盛りだくさんな夏でした。祝日や冬休みもsubacoで楽しい思い出を一杯増やそうね!(中井)

 

subaco kids靭公園からのお知らせ

 

靱だより9月号(PDF版)