ADLの立方体

介護も
発達支援も
リハビリテーションも
全てADLに始まり
ADLに終わる…
それほどADLの評価・解釈は大切だと思います
ADLとはActivities of Daily Livingの略で
『日常生活動作』とも呼ばれます
人が日常生活において繰り返す基本的かつ具体的な活動を指します
主に食事、排泄、整容(着替え、洗面、歯みがき、整髪など)、移動、入浴など基本的な行為、動作を行いますが『日常』で『繰り返す』という内容がポイントです
ADLには交通機関の利用や、パソコン操作など移動する為や、コミュニケーションをとるための手段的日常生活動作(IADL)、広義のADL(APDL)などの分類がありますが、
目標である本題との距離や広さのみでなく
ADLの可能状態を表す分類もあります
それが下の3つのADLです
・『できるADL』
・『しているADL』
・『するADL』
私たち大人が普段よく目にしている子どものADLは『しているADL』です
『しているADL』は実際に行っているADLであり
『できるADL』は努力すれば行えるADL
『するADL』は将来行えるようになるADLです
『できるADL』を確認する為には支援者に頼りすぎず自分の努力が必要です。
『しているADL』に比べて観察することが難しく、環境整備や介助技術が必要です
ましてや『するADL』は将来の状態であり、観察
できるものではなく、現在の年齢や障がいの程度、発達経過を鑑みて、
予後予測するデータや推理技術が必要です
大切なことは1面的にADLを理解するのではなく
ADLを箱のような立体的なものととらえて
その箱の中身や箱の形がどうなっているのか
感じとることが大切だと思います
そのようなできる・している・するADLの構造を
ADLの立方体モデルと呼びます(自論です…)

X軸 横の辺 =『しているADL』
(正面から見やすい)
Z軸 奥行き =『できるADL』
(正面から見えにくく隠れている)
Y軸 高さ =『するADL』
(伸びる為に高さを決めにくい)
Y軸の4辺の発達が以下
・運動発達
・言語発達
・リテラシー発達(読み書きなど)
・実行機能の発達(注意・自己統制など)
上記の発達のバランスで立方体が歪み
個性となって現れて
障がい、遅れ、強み、ユーモアと解釈されていたりする
そんな4辺の発達を支える目的で
kids・speech・study・switchがあり・・・
よろしければこの続きは現場で・・・
さぁ今日も
見えない箱に
詰め込んでいこう
