◯と×
ヘルパー西川の支援終了後のメールです。
『お疲れ様です。
今日の〇〇さんの支援について報告します。
私は〇〇さんと一緒に長居のプールに行ってきました。
お母さんが長居までの電車のどこで降りるとかの行き方を作ってくれていて
それを見せて〇〇駅バツっ言うと分かってくれたみたいでおりようとはしませんでした。
プールでは1時間半ほど遊び終わりは抱っこで無理やり終わった感じです。
更衣室でお弁当を食べようとしたので上で食べようねと言って行こうとしたのですが靴が行きで水溜りに入りびちょびちょで嫌がって一階を走り回りボーリング場が見つかってしまいそこで結構騒いでしまって体育館にも入ってしまいました。もうボーリング場があることが分かられたので次からプールに入ったあとボーリング場に行ってしまうかもしれません。お菓子を渡して二階に上がりお弁当を食べて少しうろちょろしてから家に帰りました。』
お母さんが作ったカードで その子は降りる駅が分かったのですね。
すごいですね。
さすがお母さんです。
障害を持つ子どもの今までを一番知っているのは当然お母さん、お父さんですよね。
お母さんが作ったカードの効果が支援中、子どものとった行動の結果として評価できるのですね。
とても勉強になる場面だと思います。
プールが無理矢理終わっちゃったこと、更衣室でお弁当を食べかけちゃったこと、
スポーツセンターを奔放にかけめぐっちゃったこと、
大変ですが、この子にくらいついて懸命に支援していた西川の様子が浮かびます。
焦ったでしょうね。
お母さんはカードで電車の降りる駅を◯と×で伝えたこと。
西川が上で食べようねと説明したこと。
この子に状況を伝えるための方法として違いは大きいと思います。
良いこと、悪いこと、
合っていること、間違っていること
それを◯か×で視覚的に伝えるか、
文章で言語聴覚を用いて伝えるか、
しかも、その文章を『上で食べようね』と表し、『ここで食べてはいけない』ということを含ませていること。
指示を理解するために必要な知的能力は大きく異なると思います。
どちらが良いのかはボクにも分かりません。
この子の機能と可塑性次第だと思います。
それでも、西川はこの子に伝えたかったのでしょうね。
藤田先生のアドバイスするように、今回の結果を評価として活かして、
自分の行動を変えてみましょう。
盗む、まねることもテクニックであり、技術を向上するための手段の1つでしょう。
お母さんの方法を盗んでみてはいかがでしょうか?
そこから学ぶこともたくさんあると思いますよ。
見ていることがヒントになるはずです。
頑張ってね。
楽しくね。
スマイル!
Never give up!