大阪市天王寺区・西区の
児童発達支援・生活介護「スバコ」

『ありがとう』のホントの意味。


子どもたちに大人が玩具やお菓子など何かを与えたとき、

『ありがとうは?』と大人が子どもに口にすることが多いかと思います。

ボクも我が子にはそうなりがちです。

 

この『ありがとう』という言葉を子どもたちはどのように理解していくのでしょうか?

『言わないといけない言葉』として使っている子どももいると思います。

 

大切なことは相手の心境を理解して自分の気持ちを言葉にすることだと思います。

 

例えば、ママがホットケーキを焼いて、子どもに与える時に、

『ボクのために焼いてくれたんだね!』

『忙しいのに焼いてくれたんだ!』

『すごく食べたかったんだ!』

『とっても嬉しいよ!』

など、『ありがとう』の言葉以外で感謝の気持ちを伝えれられるようになればどうでしょうか?

『そんなに喜んでくれたら嬉しいよ!じゃぁ、また作るからね。』

と相手からの言葉が生まれて、互いの関係が続いたり、深まるかもしれません。

 

 

『ありがとうは?』と

感謝の言葉を出すタイミングを教えるだけではなくて、

 

『〇〇君が喜ぶと思って先生、1時間かけてお菓子を作ったんだ。』と

感謝の気持ちを言葉にまで引き出す練習を基礎から行うことが大切だと思います。

 

 

もちろん、これは言葉がでない子どもも同じだと思います。

他者に示す自己表現手段は表情、手指、頭部など様々です。

 

 

subaco kids(児童デイサービス)ではソーシャルスキルトレーニング(SST)を大切にしています。

SSTのためにクッキング(お菓子作り)や遊びを行うのではなく、

すべての活動の中に含まれる子どもと支援者、子どもと子どもの関わりの中で、

SSTをしたり、感覚統合に発展させたり、学習支援をしたり、、、

 

日々、勉強です。

 

 

先日、こんなことがありました。

 

自閉症と診断されている小学生が、送迎の車内で

『来週は林間学校なんだ、だからスバコは休むんだ。だから先生には会えないよ。ごめんよ。』

と言ったんです。

 

自分のとる行動を相手の立場に立ち、そこで生まれた気持ちを相応しい言葉に出来たんです。

 

びっくりしました。

 

『ごめん』は悪いことをした時に出す言葉ですが、

この時のこの子の『ごめん』は相手をがっかりさせた時の『ごめん』です。

約束を破った『ごめん』ではないのですよね。

 

 

この子のお母様も本当に熱心に子育てを考えておられます。

ボクたちも日々、勉強させて頂いております。

 

ボクたちが発達障がいを持つ児童の支援者として、

子育てのお手伝いができれば幸いです。

子どもたちの成長の感動を共感させていただければ、至福の時です。

 

子どもたちとの素敵なやりとりが待っています。

今日も、明日も。

 

 

 

 

Sing, sing a song

Sing out loud

Sing out strong

Sing of good things not bad

Sing of happy not sad.