大阪市天王寺区・西区の
児童発達支援・生活介護「スバコ」

いつやるのか?


最近、『いまでしょ!』という決め台詞が流行っているようです。(随分 前からですか?)

スバコキッズに通っている子どもたちから教えてもらっています・・・。

 

 

この『いつやるのか? いまでしょ!』という言葉。

意味深いなぁと思います。

 

場所・事・物を決めることが出来ても、

時間を決めることが難しいんですよね。

『時間』といっても、量ではなく、時期なんです。

 

発達学の分野では『四次元の操作』を意味します。

 

例えば、お風呂に入ること。

 

お風呂の場所は分かっている。

体の洗い方も知ってるし、

お湯の出し方、洗剤の量だって分かってる。

でも、活動の始め方が自立できない・・・。

 

何度もママに『あんた!いつまでテレビ見てんの!早く入りよし!!!』と怒られる。

お風呂に入る価値が分からないのかな?

いや、いや、そうでもなさそう。

じゃぁ なに?

切り替えができないのかな〜?

 

 

自分が今、知覚している感覚を情報として処理して、過去の記憶体験から

今後の時間と自分や他人を含めた環境の変化を予測して適切に順序よく計画することが難しいのかも知れません。

 

例えば、防災グッズも災害に逃れるために用意されるのではなく、

災害を経験(知覚)したからこそ、必要物として入手することを計画できるのだと思います。

 

 

『いつやるのか? いまでしょ!』

 

この言葉は意味深いと思います。

いつでも出来ることが本当に多いのでしょうか?

 

発達にハンデをもつ子どもと、周りとの関係を振り返ってみると、

子どもたちは待たされていることが多いと思います。

 

家族・学校の先生、支援者(ボクたち含めて)に対して、

『いつやるの?』と聞きたくても聞けない子どもたちが多いのではないでしょうか?

 

大人が動けば、助かる子どもたちは本当に多くいるでしょう。

そんな大人であるボクらが今すべきことってなんでしょうか?

 

さっと動けば助かる子どもたちに、

後に回してしまっていること。

実は多いんじゃないでしょうか?

 

大人は子どもたちに気づかれていないと思っているかも知れません。

 

明日でもいいか、

来週でもいいか・・・。

来月でもいいか・・・・。

 

そんなこと 結構、多いと思うんです。

だから、この言葉が流行るのでしょうか?

『いつやるのか? いまでしょ!』

この言葉を子どもたちがマネをして言ってる姿にドキッとするのはボクだけでしょうか?

 

後になっても出来ることを今やらずして、結果、やるべきタイミングを失ってしまい、

どうにも難しくなってきた現在をどう見つめるのか?

 

 

ペンを取れば済むこと。

電話を一本いれるだけで済むこと。

足を運ぶだけで済むこと。

遊ぶことを半日 我慢するだけで済むこと。

 

ただそれだけで済むこと。

結構多いと思います。

 

 

ただそれだけで、喜ぶ家族や子どもたち 

本当に多いと思います。

 

 

それがいつなのか?

 

 

 

 

It’s now, isn’t it?