おばあさんと布団。
ちょっと私生活ネタですみません。
妻の実家に帰り、ハッとした瞬間。
おばあさんが布団をたたんで押し入れに入れておられるじゃありませんか!
介護保険に携わっているといつのまにか高齢者=ベッド と考えてしまいがちな自分でした。
廃用症候群、
今はサルコペニア、ロコモーティブシンドローム等原因や症状の違いから呼称も増えましたが。。。
ベッドを使用している廃用症候群と診断された欧米人を集めて、布団生活に切り替えると運動機能が向上したというデータもあるみたいです。


このような布団の下に敷いて使う手すりもレンタルできます。
布団生活でも手すりなど工夫すると安全面を補強することができる時もあります。
『ベッドがあるとね 畳めないから寝ちゃうのよね』
そんな声を聞くこともありました。
お年寄りが布団を持ち上げてタンスにしまう姿をみて貴方はどう思いますか?
酷に思いますでしょうか?
凛々しく思われるでしょうか?
確かに寝床をベッドに切り替える利点はいっぱいあります。
血圧のこと、膝のこと、感覚のこと、清潔のこと、
それでも、布団をたたんで朝が始まるという生活だってあるのですよね。
今まで何十年と布団で生活されてきた方にベッドを勧めるということは
本当に慎重でなければならないと思います。
関節とか筋力とか、介助方法、ご家族の負担などだけではなくて
環境が変わることでその方の行為がその後どうなるのか、
今後の生活がどう変わるのかを慎重に予測します。
私の恩師が厳しく口にしていた言葉があります。
『人が変えて人が変わったなら 変えた人に責任がある』
私には大きな布団を両手を大きく広げて抱えるおばあさんの小さな背中が
とても力強く感じられました。
がんばれ!おばあさん!
Lemme here you say
Fight the power!