この子の目線。
まだまだ暑いですね。
小学生のガイド、
大好きな電車でお気に入りの先頭車両。
運転席後ろから見る眺めが大好きな男の子です。
この子がみているものって何だと思いますか?
『景色』
ですよね。
確かに『景色』です。
目線を見ていれば、確かに『景色』です。
では、この『景色』の中になにがありますか?
そこまであまり考えるものでもないでしょうか?
でもボクは気になります。
今までずっと流れる風景が好きなんだろうな、とくらいに思っていましたが、
ずっとこの子と一緒にこの『景色』を眺めていると、
流れない風景が1つあることに気がつきました。
『レール』です。
『レール』は無くならないんですよね。
カーブでうねったりしますが、決して消えたりはしないんですよね。
そして、ボクも『レール』を眺めていると、レールの間にどんどん吸い寄せられる感覚になりました。
これは不思議な感覚でした。
視野の周辺から焦点に近づくにつれて、どんどん中心に吸い込まれるような感覚でした。
目に見える物の中に入っていくような気分でした。
目から入る情報のリアリティはすごいのでしょう。
この子に嫌いなことを説得したり勧めるよりも、
好きな事を探して、君と末永く一緒にいられればいいな。
嫌いなことから利用者さんの事を知ろうとするのではなくて、
好きな事から君の事を教えてもらおう。
Long time!