大阪市天王寺区・西区の
児童発達支援・生活介護「スバコ」

これがちょうど。


写真は今日のsubaco training(生活介護)のお昼ご飯です。

児童デイサービスsubaco kidsも同じですが、

ご本人が食べるものは出来る限り自力で作ることがsubacoの支援理念です。

subaco trainingのお昼ご飯は毎日ほぼ1品のみです。

subaco kidsもほぼ同じで、おやつは毎日1品のみです。

作業に出来る限り、手指を使って参加できるように、

『やったぞ!できたぞ!』と達成感を得られるために、

完成品はテイストもボリュームもシンプルであることが多いです。。。

 

 

今日の生活介護のお昼ご飯はパスタでした。

 

 

具材は大根おろしと刻んだおネギです。

これだけ?と思われるかと存じますが、

冷蔵庫から大根を取り出す作業から始まって完成まで約30分間は要します。

 

 

茹であがったパスタをお皿に盛る迄にも時間がかかってしまって、

麺が柔らかくのびてしまうことが多々あります。

これをボクらは『麺の向こう側』とおかしく呼んでいます。

 

今日はお母様と一緒にある男の子が参加しました。

 

その子は咀嚼がうまくいかず、固いものが上手に食べれません。

 

麺を食べやすくするために短く刻む作業はスタッフと一緒に自分で行っていました。

 

 

お母様が横で座っている中、

『ボクの食べやすい大きさはこれくらいやねん。』とスタッフに話し、

集中して麺を短く刻んでいました。

 

そして、出来上がり!

さぁ、実食!!

 

『今日も麺の向こう側にいっちゃったなぁ〜』とスタッフの利用者さんに対する陳謝。

 

すると、彼の口から出た言葉が素敵でした。

 

 

『ボクにはこの もちもち感がちょうど良いねん!』

 

そうかー!!!

 

のびた麺の粘りが咀嚼を補っているんですね。

 

 

健常者側・定型発達側から障がい者・非定型発達を眺めて

こっちに近づけるよう引っ張るだけの支援じゃ あかんのですね。

 

社会一般的に、自分で全て行えば時間かかってしまうことを、

費用をかけて短縮できれば、それが効果だと考えていますが、

ハンデのある子・成人にとって、支援の価値はどういうものか?

 

騒がずに静かに過ごすことが出来れば良い支援かどうか・・・。

駅から家まで早く帰ることが出来れば良い支援かどうか・・・。

ご飯を静かに、かつ残さず食べることが出来れば良い支援かどうか・・・。

 

どんなに支援がベテランであろうとも、目的を常に考える必要があると思います。

 

 

支援があれば、もっと時間をかけて取り組むことができる。

支援があれば、もっと自分の好みの味になる。

支援があれば、自分の世界が広がる。

支援があれば、人と繋がる。

 

なんのために ボクらは支援をしたいのか?

なんのために この子らは支援を受けるのか?

 

『できないから』じゃないんだね。

 

 

それだけじゃないんだよ。

 

 

 

 

Well you know that I love you

more than anyone can.

But a one sided love

I just don’t understand.