すごいなぁ。日本昔話って。
今日の児童デイでは、シアタールームで日本昔話をみました。
観ているのはちょっと多動傾向のある子どもたち。
始めは本人たちが好きなワンピースやプリキュアを観ていました。
区切りの良いところで、こっちが用意していた日本昔話を観てもらいました。
観たのは『わらしべ長者』です。
物をあげる事によって得られる情緒、
感謝されるやりとりを一緒に感じたいと思い選びました。
つまんなくて 観ないだろうなぁと思っていましたが、
ビックリするほど、みんな集中して観ていました!
画像が変わるテンポやカラーもとてもゆっくりで、
この遅さにしびれをきらして、
『もー観ない!違うの観たい!』ってなるんじゃないのかなぁ?と思い込んでましたが、
予想以上の反響でした。
なぜ動きが多くて速い子どもたちに、こんなにゆったりとした動画が受けるのでしょうか?
絵の美術も素晴らしいですが、
市原悦子さん 常田富士男さんの声の力が大きいのではないでしょうか。
子どもたちとの関わりにおいて、
同じ内容・意味でも話し方次第で受容してもらえるか大きく異なるように思います。
応用行動分析学の用語としてCCQとかブロークンレコードテクニックなどがあります。
CCQはclose(近づく)calim(穏やかに)Quiet(静かに)を原則としています。
そして、ブロークンレコードテクニックは壊れたレコードのように
繰り返して何度も同じフレーズを言う方法です。
色々な手段がありますが、ボクは経験の上、大切に思うことは、
言葉を台詞として伝える演技力(表現力)だと思います。
CCQもブロークンレコードももちろん大切ですが、
耳から浴びる言葉を面白いもの、自分の興味ある内容に演出することが大切だと思います。
演じれば入るんですよね。
市原悦子さん 常田富士男さんの言葉で演じる力はものすごいです。
台詞が終わった後に言葉が意味として残るんですよね。
そして、言葉の前後に技があります。
『うわぁ〜、なんということじゃぁ〜!』
『じいさんや!じいさんやぁ!』
聞き手にとって、その後に来る言葉が重要なのだと分かりやすいですよね。
言葉と言葉の空白、文節の区切り方、そして言葉の末尾の伸ばし方。
とても計算されて演じているように思いました。
さぁみんなでマネしよう。
勉強しよう。
Attention please!