大阪市天王寺区・西区の
児童発達支援・生活介護「スバコ」

できた!ほんとに?


『せんせい できた!』

できた!と思えるところに進むことができたんだね。

 

子どもの『できた!』という発言。

大人が求める言葉でしょうか?

子どもが言いたい言葉でしょうか?

どちらもあると思います。

 

自分が『できた』ということを述べたいのでしょうか?

『ボクにできるかな?』という不安から抜け出して、喜ぶ気持ちが言葉として外に出たのでしょうか?

 

大人に褒めてもらいたいのでしょうか?

 

『できたら教えてね。』

子どもにそう伝えてから 離れることができているでしょうか?

 

 

新小学1年生のIくん。

『木』という漢字を書き写すことができるようになりました。

 

さてさて、『水』という漢字はどうでしょうか?

線の角度や空間の違いをうまく認識することができているでしょうか?

 

そんな君の『できた!』という声。

 

本当にできているのかな?

 

君に『間違っていないかな?』と大人が君に質問したらば、もう一度見直す君なんだと思う。

『そうだね。できたね。』と君を褒めれば、君は もう一度見直すことは少ないだろう。

 

そもそも、なんで漢字を書くのか知ってるかい?

 

字は書くためにあるのだろうか?

それとも、読むために生まれて、進化してきたのだろうか?

 

漢字がない本ならば、書いた人は楽かも知れないけれど、

『き』といっても『木』もあれば、『気』もあるし『器』もあるし、『記』もあるんだよ。

 

するとどうだろう?

漢字のおかげで、たった一文字の『き』に周りの景色が見えてきたよ。

 

漢字を書く作業は手間だけれど、『読み手』には文字の意味が伝わってきたよ。

 

 

そうなんだ。

文字って誰かに呼んでもらえるから、書くんだよ。

『知ってほしい』

『伝えたい』

そんな思いが、文字や文、日記になったりするんだね。

 

 

伝えることに意味があるから書くんだね。

意味を知ることから始めようじゃないか?

 

 

『水』があって『木』が育つように。

 

 

 

 

I woke up at the moment when the miracle occurred
I get so many things I don’t deserve
All the stolen voices will someday be returned
The most beautiful sound I’d ever heard

The miracle-U2