みんなと一緒が正解だから。

毎日、叱られている子どもがいます。
『早くしなさい!学校に間に合わないでしょ!』
『食べ物を粗末にしちゃいけないよ!バチが当たるよ!』
『前見て歩きなさい!人にぶつかるよ!』
叱られているのは子どもです。
でも、叱られているる理由は本人だけが理由にはならないのでしょう。
『考える』という現象はどうして起きるのでしょうか?
子どもが朝の7時半に起きるのはなぜでしょう?
学校が9時に始まるから。
みんなが集団登校の集合場所に8時半に集まるから。
どうして、ボクが起きたい時間に起きちゃだめなの?
どうして、食べ物を粗末にしちゃいけないの?
どうして、下を向いて歩いたらいけないの?
どうして、ボクがしたいことを好きにさせてくれないの?
それでは、君に質問しよう。
君は妖怪ウォッチが好きなんだよね。
では、同じクラスの子で妖怪ウォッチと仮面ライダーなら、どっちが好きな人が多いと思う?
おそらく、君は妖怪ウォッチが好きな人が多いと思ってるだろう?
なんで、仮面ライダーが好きな子が多いとは思わないの?
みんながクラスで妖怪ウォッチの話をしていることが多いから?
本当かな?
人が考えるという現象を起こす時、
他者の態度の分布を自分の態度に引き寄せて推測してしまうことをがあります。
これを社会心理学では総意誤認効果といいます。
自分がAと思っていることは、周りの人もAだと思っている。
これが自然の考えなのですね。
この総意を誤認できるからこそ、
周りの人の考えを、自分の中に取り入れることができるのでしょう。
信じることができるのでしょう。
なんで?
どうして?
大人にとっては当たり前のことを一つ一つ細かく聞いてくる子どもがいます。
それは子どもの性格というよりも、
子どもの発達の時代なのかもしれません。
大人に言葉で質問するという方法を手にいれた子どもが前からずっと気になっていたことなのでしょう。
いやだよ!
おねがいだよ!
と泣いて要求を伝えていた子どもが、
言葉を手にして質問する方法を手にいれたのです。
(でも、なんで?と質問することができても、大人に理由を聞かされて、大人の説明文を子どもがすぐに理解できるわけではないので、結局はお願いという手段で始めは使っているのでしょう。)
この『なんで?』という質問の回答に、
『みんながそうしているから』
『昔からそうしているから』
というような理由をどうやって信じましょうか?
『本当だ!みんなが同じだから、ボクは間違っていたんだね。』
『みんなと同じようにすることが大切なんだね』
考えるという現象をそのように与えることでよいのでしょうか。
教えてあげようではありませんか。
みんなと一緒という幸せを。
友達と一緒にお話しをするという楽しさを。
友達と一緒にかけっこをするという楽しさを。
先生と一緒に歌うという喜びを。
家族、みんなでご飯を食べるという幸せを。
君がひとりぼっちになったとき、
ドアをノックしてくれる人は誰だろう?
君に心を与えてくれたのは何ですか?
Why do birds
Suddenly appear?
Everytime you are near
Just like me
They long to be
Close to you
Carpenters-Close to you