大阪市天王寺区・西区の
児童発達支援・生活介護「スバコ」

サーキット。


ついにやってきました。

夏休み!

子どもにとっては自由に発散できる毎日です。

親にとっては・・・・。

親にとっての夏休みは いつもは学校にいる子どもが、家にいるという期間ですね。

子どもが家にいて騒がしいとお悩みでしょうか。

親子関係の悪循環に繋がらないように、しんどい時はsubacoへようこそ。

かわいい子には旅をさせよとのごとく、

支援が必要な子にも旅が必要だと思います。

 

そんな子どもたちにサーキットトレーニングはいかがでしょうか?

 

いわゆる障害物競走です。

 

しかし、定型発達の子どもたちとは少し異なるサーキットトレーニングです。

『サーキット』という語だけに、『タイム』を目標にしたくなりそうですが、

それだけではないんです。

 

自閉症や不注意、多動や身のこなしが不器用な子どもたちに、タイム(速度)を求めても、発達的に進歩は少ないように思います。

 

協調的な運動が苦手な子には、ゆっくりでもよいので正確さも必要でしょう。

自閉的な子には、反対から回ってみたり、自由さも必要でしょう。

不注意な子どもにはサーキットを行ないながら、歌を歌ってみたり、数を数えてみたり複雑さも必要でしょう。

多動な子どもには求めている感覚にしっかりと応じられる障害物(回転ボードやスクーターなど)も必要でしょう。

 

それぞれの子どもの特性に応じた要素を『障害物』として呈示することが大切です。

 

写真の中の男の子、

矢印がありますが、そのあとはうまく曲がれるでしょうか?

うまく曲がるためには減速と回転が必要です。

前庭感覚と視覚と筋肉の感覚をうまく一致させて運動する必要があります。

また、目と頭の向き、頭と身体の向きを ばらして運動する必要もあります。

『きれいに曲がる』ということ自体も、

発達障がいを抱える子どもにとっては『障害物』になっていると意識して

サーキットを組み立てる必要があります。

 

『速く動けること』も必要ですが、それよりも大切なことは、子どもたちの特性をきちんとおさえて、つまずいている原因に関して、工夫を加えてどのように楽しく遊べるかが肝心です。

 

発達障がいといわれる子どもたちが10人いれば、10通りのサーキットがあるのでしょう。

 

発達障がいを抱える子どもたちの遊びはそれほどカラフルなんでしょう。

 

 

問われたことに対して、結果がどうだったのかだけでなくて、

この子には何を問えば良いのか、まずはそこからですね。

 

 

結果として出来たかどうかではなくて、どんなふうに出来たか・出来なかったかをじっくり観察することが大切です。

 

大人は何も言わずに、始まりの1度目や2度目を行なってみてもらいましょう。

 

大人は『できたやん!』だけではなくて、

『そんなやり方があったんか!』『君はそんな方法でやるんだね。』と特別な発達を示す子どもたちの良き理解者になれるよう日々、努力です。

 

この夏休みを楽しもう。

 

君らしく!

 

 

 

 

I was born by the river in a little tent.
Oh and just like the river I’ve been running ever since.
It’s been a long, a long time coming.
But I know a change gonna come, oh yes it will.

               

                A Change Is Gonna Come – Sam Cooke