ストリートガイド
今日は移動支援の研修でした。
車いすを押して利用者さんを目的地にまでガイドする。
行くのは利用者さん。
手伝うのがヘルパー。
連れて行くのではありません。
ヘルパーが右に車いすを回せば、
利用者さんは右に向きます。
左に回せば左に向きます。
理想のガイドってなんだろう?
よく考えます。
私は知的障害者のガイドヘルパーからこの世界に入り込みました。
(当時は資格化されていませんでしたが)
初めての日の前の夜は緊張して眠れず、
終わってからも興奮して眠れなかったことを覚えています。
一緒に外出して利用者さんには楽しい人だと思ってもらえるようなヘルパーになりたい。
それが良いヘルパー像だと考えていました。
利用者さんが楽しんでもらえるように行動できるヘルパー。
はりきってましたね。
今は少し考えも変わりました。
利用者さんの感性を透明に介すガイド。
これが大切だなと反省しています。
青色のものを見て青色に感じる。
それが私がいるから紫色に感じたりしてはいけない。
美しいものを観て『きれいだね』と言っていいのでしょうか?
暑さを感じて『暑いね』と言葉にしていいのでしょうか?
共感のためにもちろん言葉にしてもいいと思います。
ただ、私の言葉が出る前に、立ち止まりたくなりました。
利用者さんはこの美しさを、この暑さをどう感じているんだろう?
言葉にしていない感情を、言葉にならない思いを、
焦って言葉にする前に、黙って寄り添ってみる。
一見何もしていないような支援になってしまうかもしれないけれど、
それが恩師の教えてくれた『空気になる』ということでしょうか?
今回、研修した彼もこれからどんな世界をみて、どんな考えの旅になるのでしょうか。
考えは広ければ広いほうが良い。深ければ深いほうが良い。
そして、貯金はしたほうが良い。
今日も読んでくれてありがとうございます。
Enjoy!