フロイト先生のスライム作り。
幼児にみられる指しゃぶり。
指しゃぶりの意味ってなんでしょう?
諸説あります。
発達を『認知運動発達』で説くピアジェ、
『性欲』で説くフロイト、
『人生の葛藤』で説くエリクソン。
発達を様々な視点から説く理論があるように、
この指しゃぶりにも様々な見解があるようです。
おしゃぶりに玩具を用いる児は手指の感覚が促されないため、
巧緻動作が発達しないと説明されていた論文もあり、
児のおしゃぶりにも発達を促す専門職からして、安易にしてはおけませんね。
フロイトは指しゃぶりを口唇期の欲求と説明しています。
エリクソンは信頼と疑惑と説明しています。
これは文字にすると大きな違いですね。
でも、含む意味はリンクしあっています。
心理で考えれば、自分のお腹が空いたという欲求を満たしてくれる物理的要因に気づき、
それが母であることに気づき、原始的な信頼が芽生えるのですね。
でも、満たされるのはお腹だけではないのですね。
お腹を満たす課程の中で、赤ちゃんはお母さんの肌の温度、感触、唇や舌を動かす感覚等、
様々な感覚が入手できます。
それらの感覚こそが徐々に新鮮さを帯び、
赤ちゃん自身が様々に得られる感覚を組み合わせて遊びだすのですね。
原始的な信頼から遊び心の獲得へと転換しているのではないでしょうか?
ボクは男なので分かりませんが、オッパイを与えている時の赤ちゃんの様子を覚えていますか?
いつも同じ飲み方でしょうか?
『遊んでないで、ちゃんと飲んでよ!』なんて言ったり、思ったりしませんでしたか?
そして、おしゃぶりは我慢の方法を獲得した象徴でもあります。
これにはお腹が空いたということを意味しているのではなく、
心理的に不安であったり、落ち着かない、満ち足りない感情を示しているのではないかと、
子ども達の支援を通して思います。
エリクソンの説く『疑惑』ですね。
指で精神を安定させる手段を子ども達が獲得した時、
そこには指の感覚が明らかに発達したことを示しているはずです。
指に気づいたんですよね。
そして、その指で次は何に気づこうか?
スライム作りはいかがかな?
指がグチャグチャとスライムに吸い付かれるあの感覚。
何かに似ていないかな?
君が何か不安に思っている時は、
今まで出会ったことの無い素敵な感覚を
とても新鮮に受け取ることが出来るチャンスなんだよ。
そんな感覚を一緒に見つけよう。
さぁ、遊ぼう♪
Big up!