大阪市天王寺区・西区の
児童発達支援・生活介護「スバコ」

ボクたちが道具を使うとき。


子どもたちが手でなくスプーンやフォークを使ってご飯を食べること、

大切な療育課題の一つだと思います。

 

でも、この課題をどこに焦点あてていますか?

子どもたちが握っている手のどこに支援者として目線がいきますか?

 

 

握っている手(道具の柄)でしょうか?

道具(スプーン・フォーク等)の先端でしょうか?

 

 

握るという感触は手のひらの皮膚にある感覚受容器から脳に伝わりますが、

物が道具で刺さる・すくわれる感覚は

道具の先端で知覚されていると発表されている報告が多くあります。

感覚の起点が手ではなく、道具の先端だと言われています。

 

 

お箸で豆とご飯を突くとき、ボクたちは手で触らずにもどちらが硬いかが分かるはずです。

それは指・手・肘関節など中枢部の関節で知覚しているのではなく、

箸の先端で知覚していると言われています。

 

大脳の連合繊維等の繋がりによるものでしょうか。

 

観た物を手で触ることで硬さを知り、

同じ物を道具を使って刺したり、動かす事でその感触が視覚野と触覚野とのループにより

統合されていくのですね。

 

 

アクティブタッチ、感覚の拡大などの専門用語もあります。

 

 

今、ご飯を食べようとしている子どもに道具を使う事を促すとき、

大人が子どもにかける言葉として

『握って!』

『刺して!』

は大きな違いなのですね。

 

お昼ご飯のとき、

道具を使い始めた子どもにとって夢中になっていることは

『味』よりも『道具の先の感触』なのかも知れないですね。

 

 

 

 

Just gimme a kiss!

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