大阪市天王寺区・西区の
児童発達支援・生活介護「スバコ」

中吉


おみくじを引いて 何がでると あなたは喜びますか?

『大吉!』

 

では、あなたの目の前で子どもが『大吉』を引いたらばどのように声をかけてあげますか?

『良かったね!一番良いやつだね!』というように一緒になって喜んであげるのでしょうか。

 

それでは『凶』がでればどうでしょうか?

『一番悪いやつやんか!』とか『これ以上悪くならないから良かったやんか。』なんて前向き発言をしてあげるのでしょうか?

 

 

それでは、それでは子どもが『中吉』や『小吉』を引いたならばどうでしょうか?

 

一番良いやつでもなく、一番悪いやつでもない おみくじです。

 

『まぁまぁ、いいやんか。』と言われて子どもが喜ぶのでしょうか?

 

自閉症や数・量・算数の概念で物事を整理して考える力が弱い子どもには

気持ちよく納得するためには特に手強い おみくじです。

 

2元論・全か無か などの認知に近いのかも知れません。

『良いか・悪いか』、で物事を判断する。

『多いか・少ないか』、で物事を判断する。

『遊べるか・遊べないか』、で物事を判断する。

そのような判断の仕方が好きな子どもたちが発達障がい(特に自閉症スペクトラム)には多いです。

 

発達障がいの子どもたちに多いというよりも、

認知的な判断というものは二元論の獲得から始まっているんですね。

 

 

さぁ、どうでしょうか?

 

そんな子どもたちが この社会で生きていくために、

どのようにボクたち大人はサポートしていきましょうか?

そんな子どもたちが今、目の前で『中吉』を引きました。

あなたはどのように『中吉』の価値について説明しましょう?

それは普段のやりとりから始まっているのかもしれません。

 

晴れでもない、雨でもない、『曇り』の良さを子どもたちに どう説明してあげましょうか?

良い人もいれば、嫌な人もいる。

でも、良い人の中にも嫌なところもある。

嫌な人の中にも、良いところがある。

 

子どもたちに何を伝えてあげればよいのでしょうか?

 

判断をしてしまう その前に。

はっきりしない気持ち悪さという 気持ち良さを・・・・

 

 

 

 

Oh, darling

Please believe me

I’ll never let you down

Oh, believe me, darling

Believe me when I tell you

I’ll never do you no harm

       Oh! Darling – The Beatles