出来ることに目。
今日もsubaco study は有意義な時間でした。
OTヘルパー藤田先生のうつ病シリーズは今回でいったん完結です。
次回からは発達障害(自閉症、ADHD、LDなど)がテーマになるそうな?
うつ病の方への関わり方について、医学的根拠に基づいた方法を勉強することで
コミュニケーション中の道しるべを少し手に入れる事ができたように思います。
うつ病の方へ『励ましは禁忌』ということは知っていましたが、
具体的にどうやって言葉がけをすれば良いのか、難しいと思います。
励ましを避けて、不安を共感してばかりだと、
当事者さんをどんどん暗い部屋へと押し込んでしまうようにも感じます。
どうすれば気持ちの良い会話ややりとりができるのか?
コミュニケーションから入るのではなく、
まず、当事者さんを見ている支援者の見方や
支援者の見られ方を言語化レベルにまで意識すること。
そして、出来ない事ではなく、まずは出来る事に目を向ける。
自分(ヘルパー)の個性を出来る限り、当事者さんとマッチさせる。
そして、まずは受容された関係を築き、課題を考え、共同で取り組みを開始する。
その取り組みの中で当事者さんが出来た事を見つける。
そして、当事者さんが出来たことにヘルパーが褒めるのではなく感謝する。
ここで私は褒めるのではなく感謝が大切だと考えています。
ヘルパーが『褒める』という表現はどうでしょうか?
少し立場が上から目線な気がしませんか?
『褒める』は『褒美』と密接に関係していると思います。
当事者さんが支援者から何かを与えられる事に期待している場合は
支援者が『褒める』ことは当事者さんの喜びに変わるかと思いますが、
当事者さんが支援者に期待していない場合や社会から孤立している場合は
褒められても当事者さんは響かないのではないでしょうか?
当事者さんが感謝されるためには当事者さんに『役割』があるということ。
当事者さんに『役割』を設定するためには当事者さんの『能力』を評価して
『失敗しない課題』を設定すること。
その課題を達成できた時、支援者の私たちが本当に嬉しく思えたならば、
私たちはヘルパーと利用者という関係のみでなく、
真の人間同士のお付き合いに近づいているのではないでしょうか?
『褒める』は当事者さんが私たちに期待している時に成り立つ言葉。
『ありがとう』は私たち支援者が当事者さんに期待している時に成り立つ言葉。
障害者は『できない存在』ではなく、
社会が『できないはずの存在』と解釈しているのではないでしょうか?
藤田先生の『出来る事に目を向ける関わり方』という教えに
私もついつい熱くなってしまいました。
来週も勉強会!
はりきっていきましょう!
どなたでもご興味があれば是非、ご参加ください。
ご予約、参加料不要です。
Light to him!