分からないのは答えじゃなくて・・・
『なんでこんな問題が解けないの?』
『なんでって・・・意味が分からないんだよ・・・。』
例えばりんごの下にこんな数字が書いてあれば あなたは何を考えますか?
『リンゴの数のことかな』と思いませんか?
それでは下の写真のリンゴに対する数字はどうでしょうか?
なんだと思いますか?
『値段のことかな?』と思いませんか?
8の数字なんか消費税っぽいですよね。
このように少ない情報(不完全な説明)でも、数字とリンゴの関係が理解できる能力がヒトの認知発達に備わっています。
よく目にするこんな問題説明文。
『下の問いに対して正しい回答を○で囲んで下さい。』
このような文脈や見ている物の中から物事の関係や真意を明らかにすることが弱いと、
『下ってどこなのか?』
『『正しい回答』とはどこにも書いていないんだけど・・・』
と答え方そもそもが分からなくなってしまうことがあります。
このようなつまずきは自閉症傾向の方に多いです。
想像することが苦手なことも原因の一つではないかと思います。
それでも、答えを知らないかというと、そうでもないんです。
とても物知りで計算が得意な方も自閉症の当事者さんの中にはたくさんおられます。
つまり、自閉症を有する方に尋ねる人の尋ね方がミスマッチしているということかもしれません。
言い換えると、自閉症の方には専用の尋ね方・言葉の使い方があるというわけです。
今日もsucaco studyでは子どもたちが子どもたちなりの方法で問題に挑んでいました。
自主制作しているのは課題だけではなく、
尋ね方もです。
キミ、キミ!
どうだった?
問題とけたかな?
先生の尋ね方で伝わったかな?
分からないことが分かったとき、 それは それは 快感だ。
ボクだって、キミだって。
違っているけど、同じなんだ。
Imagine all the people
Sharing all the world…
Imagine – John Lennon