大阪市天王寺区・西区の
児童発達支援・生活介護「スバコ」

動くモノと積むモノ。


暑いですねぇ。

毎日、毎日。。。

子どもたちは夏休み。

 

毎日毎日元気です♪

 

毎日行かないといけない場所に行かなくてもよいということを快と感じること。

これはなかなかハイレベルな学習ですね。

 

毎日の生活にあまり変化をもたらせずに成長を促すことが大切だと思います。

発達障がいのある子どもたちにとって夏休みは本当の意味で喜ばしいのかどうか・・・。

その答えは新学期の9月、子どもたちの様子から教えてもらう限りです。

 

さぁ、今日のPhotoですが、子どもたちが素敵に積み木コースを築きあげていました。

 

積み木遊びができるということ、これも子どもたちの能力が発達してこそですね。

どうやって積み木で遊べるようになったのか?

もちろん積み木でいきなり一人で遊びだすというわけではないでしょう。

大人や兄弟、他のお友達が積み木をしている動作をマネすることから始まることと思います。

でも、ただマネをするだけで楽しいかというとそうではないはずです。

 

子どもたちは動く物を追うという行為が反射として潜在しているようです。

 

ママのオッパイが飲みたい、でも自分で移動できないから声を出して泣くことによって

自分に近づいて欲しいことをママに伝えます。

ハイハイができるようになればママのところに近づいて、

ママに褒められることにより笑顔(表情)で報酬を得たりします。

(母子関係において自閉傾向のある場合は別のようです。)

 

そうやって『動く』という事象に対して『おもしろい』と認知していくのですね。

 

それが快の感覚につながれば、どんどん動くものに興味がわいてきます。

電車!飛行機!車!動物!

全部動きます。

それを玩具にして、自分で動かせばまるで生きているような感覚がしてたまりません♪

 

では、この積み木遊びはどうでしょうか?

木のブロックを積むというのは動かして遊ぶということでしょうか?

そうじゃないと思う方もいれば、そうだと思う方もいるでしょう。

 

ボクはどっちも正解だと思います。

物を動かすこと自体が目的ではなく、手段なんですよね。

 

ブロックを電車に見立てて、それを動かすことで遊ぶことも出来ますし、

ブロックを動かすことを手段として、家を作ることも出来ます。

 

写真の玩具はHABA社のブロックです。

ブロックでビー玉を転がすコースをつくることができる玩具です。

 

モノを動かすというカテゴリーと動かさないというカテゴリーを組み合わせた良い遊びだと思います。

 

それぞれの玩具の性質と遊びのプロセスを理解して子どもたちの発達場面に立ち会うこと。

 

大切な療育だと思います。

 

最近様々な学生さんや研究者、地域の職員様と話していて思うのですが、

見えるようにしか見えないのだなと思います。

 

だから見る人からして正解も不正解もないんですよね。

見えるようにしか見てないのですから。

 

それを考えるとボクは子どもたちをどのように見ているのかとても気になります。

ボクが得た経験、読んだ本、参加したセミナー、出会った人から聞いたお話。。。

様々なものを得て、その中からボクなりに解釈して、今ボクはこの子たちを見ています。

 

自分の見方を自分の外から見るという感覚を養えばさらに良くなると思っています。

 

自分もまた『動くモノ』であり『動かないモノ』なのですね。

 

 

 

 

I said I know it’s only rock ‘n roll but I like it.