我慢ができる理由

質問です。
あなたにとって、今日と明日はどちらが幸せですか?
答えに困る質問かもしれません。
それでは、
今日と明日、どちらのほうが幸せだといいですか?
答えやすさが変わるかもしれません。
明日よりも今日のほうが幸せでありたいと思う人、
今日よりも明日のほうが幸せでありたいと思う人、
人それぞれでしょうが、
『今日よりも明日』と思える考え方のほうが、世の中では信頼されているように思います。
スバコにはなかなか我慢することが苦手な子どもたちがいます。
この子たちは多動と呼ばれたりしています。
教室の中でじっと落ち着いていられない。
『はいどうぞ』と言われる前に食べたり、動いてしまったり、
『待って!』とか
『まだ!』などと大人から注意されることの多い子どもたちです。
このような特徴のある子どもたちはどうなのでしょうか?
『今日と明日、どちらのほうが楽しく遊びたい?』
『今日!』と答える子どもたちが多いようです。
この子どもたちに どうすれば『今日より明日』という考え方を教えられるのでしょうか。
時間は常に動いていくこと。
常に過ぎ去っていくこと。
今日に明日があるように、
明日にも明日があること、
そのまた明日にも明日があることを
想像できる力を教えることが大切なのかもしれません。
でも、この子にとっての昨日まではどうだったのでしょうか?
ママにぎゅっとされて眠ったり、
パパにおんぶしてもらって出かけたり、
公園で友達に追いかけっこしてもらったり、
近所のおばあちゃんが手を振ってくれたり、
学校の先生に頭をなでられたり、
そんな自分の周りの大人や友達から可愛がられて育っていると
『感じて』いるのでしょうか?
もし、昨日にやり残したことがあれば、
今日、行うことは昨日のことでしょうし、
過去を引きずった進み方が今日をいつも遅らせてしまっているかもしれません。
今日を楽しめたかな?
今日を満足したかな?
今日は幸せだったかな?
納得できる今日を繰り返すことができたなら、
少しずつ明日のことを考える余裕が生まれてくるでしょう。
『今日はお菓子は一つだよ。明日、もう一つあげるから。』
そんな大人の提案で、自分の気持ちに言い聞かせることができるのでしょう。
子どもにとって楽しい出来事や、人の温もりに包まれることは、
今の自分の気持ちを抑えたり、
明日も努力するために、
とても大切なことだと思います。
しかしながら、どうでしょうか?
みんなが今日よりも明日を大切にすることは本当に良いことでしょうか?
少しは『明日よりも今日だよ!』
『今やらないでいつやるの?』
『今でしょ!』
そのように声をあげて、抑える力が強い人たちを動かす能力がある人も必要だと思います。
落ち着かない子や
衝動的な人は、
あまり良く思われない傾向ですが、
ADHD・ASD
今を特に大切にしている生き方、
自分だけの視点を特に大切している考え方の強い子どもや大人の存在が、
私たちの社会にとって実は貴重でもあるのではないでしょうか。
この子たちが光になるように。
Because I’m happy
Clap along if you feel like a room without a roof
Because I’m happy
Clap along if you feel like happiness is the truth
Because I’m happy
Clap along if you know what happiness is to you
Because I’m happy
Clap along if you feel like that’s what you wanna do
Happy – Pharrell Williams