手紙

学校から家に帰ったとき、
母は出かけていて、机の上に置き手紙がありました。
『冷蔵庫にシュークリームがあるから、食べて。試験がんばれ。』
学生時代、一人暮らしをしていて実家の母から送られてきた差し入れの段ボール箱に手紙が入っていました。
『しっかり食べや。試験がんばれ。』
入っていたのは、ミカンとお米。
働いて、家族に恵まれて実家の母から笑顔の絵文字付きでメールが届きました。
『忙しそうで何よりやな。父さんが君のこと頑張ってるなーって言うてる。』
親からもらった言葉にいつも何か感じています。
subacoには言葉に課題を抱える子ども達がたくさんいます。
言葉がうまく出ない子どもたち、
字をうまく書けない子どもたち、
字をうまく読めない子どもたち、
みんなお母さん・お父さんに心配されて、subacoに来ています。
字が読めたら、もっとお互いに分かり合えるかもしれない。
言葉が出たら、もっとお互いを知ることができるかもしれない。
手紙を読むことができれば、つながり続けることができるかもしれない。
文字があるから手紙を書くの?
言葉があるから話せるの?
それだけじゃないんだね。
あの子、今頃どうしてるだろう?
お腹の調子、大丈夫かな?
気持ちが繋がっているから、書こうとしたり、話そうとするのでしょう。
書写も大切な練習だけれど、そればかりじゃ つまらないね。
写してみようか、
心の中にある言葉。
『ありがとう』って書けるようになったかな?
I don’t want no other love,
Baby it’s just you I’m thinking of.
Don’t Be Cruel – Elvis Presley