親の心 子知らず
叱りすぎてもダメ
叱らなさすぎてもダメ
褒めすぎてもダメ
褒めなさすぎてもダメ
与えすぎてもダメ
与えなさすぎてもダメ
ほどほどが
一番大切で
ほどほどが
一番むずかしい
教えられて育ってきたけれど
教えるということそのものは
教えられずに歩んできたのだろうか
大人には見えていて
子どもには見えないことがある
子どもが将来 できるかぎり不幸な目に合わないように
子どもが将来 なるべく幸せに生きられるように
そんな像を描かずに 子育てをしない親なんていない
でも
それだけではうまくいかない
子どもには見えていて
大人には見えないことがある
大人には誰だって幼少期があるけれど
その経験が子育ての参考にならないこともある
子どもにしか見えないことがあり
子どもにとっての現実があり
子どもだけの世界がある
それは 子どもという世界
親として
先輩として
命をつなぐ責任感があってこそ
叱れるのだし
褒めることができるのだろう
でも 一番大切なことは尊重することであり
それは 見守るという育て方で実現できる
万が一を無にすることだけが責任ではなく
万が一の事態が現実になっても自分が対応する
それが本当の責任ではないだろうか
叱るべき時に叱らない
褒めるべき時に褒めない
親として耐え難いことかもしれないけれど
子どもたちが母親の背丈に近づくにつれて
親としてあえて何もしないということが
大切なことをしているという時が来る
“silence”
“子どもが場になれ 自ら始められるようになるまで静かに見守る”
大切なことだと思う
勇気がいることだと思う
信じているのなら
見守ることができる
信じているから
待つことができる
この子の世界の中で
この子は今日も生きている

You tell me that you’ve heard every sound there is
And your bird can swing
But you can’t hear me, you can’t hear me
The Beatles – And your bird can sing