活動の段階
活動は動作をスームーズに行うためにいくつかの段階に分かれていて、
その区分には論理的な順序が存在しています。
(Reed&Sanderson 1983)
子ども達にとっての生活動作を考える大切なヒントです。
トイレにいくこと、ごはんを食べること、寝ること、遊ぶこと、
これらすべてに段階があり、手順が組み合わさって一つの活動になっているのですね。
例えば着替えの動作でボタンを閉めるという課題について、
目をボタンに向けれるかな?
両手を使えるかな?
どの方向にボタンを押さえたらいいのだろう?
それぞれの手順の中にある課題の詳細がはっきりしていて、
子どもの能力を支援者がきちんと観察できていると教えやすいと思います。
『服を着る』という課題を『服を着る』と捉えずに
『ハンガーを片手で押さえて、もう片方の手で服を引っ張る』
『服の前と後ろを確認する』
『右の腕を入れる穴(袖)の場所を確認する』
『左手で服の具体的な場所を持つ』
『右手を穴の中に入れる』
などなど、
課題の手順を細分化し、必要な部分だけ手伝うことが大切ですよね。
そして、改良すべきポイントや前もって準備しておく内容をさらに明らかにしていきます。
分解して、分解して、
優しく、優しく、
ゆっくり、ゆーっくり。
出来たことに気づくことが出来る目になるかも知れませんよ。
Little by little.