牛刀をもって鶏を割くな。
『牛刀をもって鶏を割くな』
論語にある孔子の言葉です。
『牛を切るための刀で鶏をさばくなんて大げさだ!』という意味です。
子どもと大人(支援者)の関係においても、言えることかも知れません。
子どもが宿題を取り組むために、大人がどう駆け引き(随伴操作)するか。
『宿題したら好きなおもちゃを買ってあげるから、頑張りなさい!』
なんか変ですよね?
そこまでしないと宿題(自分に必要な課題)をしないなんて、って思いますよね。
行動心理学的に強化子が強すぎることを意味します。
強化子が強ければ、その後に求められる反応が起きる確率が高くなります。
つまり、子どもが『従って当然』な大人の駆け引きなんですよね。
では、どうすれば良いか?
『何ももらわなくても、宿題をやらせる。』と答える方もおられると思います。
『あんたのための宿題でしょ!やって何かもらえるなんて思っていたら大間違いよ!』
確かにそうかも知れません。
でも、子どもって(人間って)そんなに大人じゃないんですよね。
理想で育てちゃ あきまへん。。。
例えば条件呈示する人の役割(特権)を含んだ、駆け引きも有効だと思います。
『宿題したら、晩ご飯はあんたが大好きなハンバーグよ!』
『宿題したら、泡のお風呂にしてあげるよ!』
など次の活動に繋がる好条件を強化子として呈示するのも良いと思います。
(宿題を終われば直ぐに与えるべき!)
子どもを鶏に例えるなんて、失言ですが・・・。
子どもたちは、人との関わりから多くのことを学ぶことと思います。
子どもが子どものままでいられるなんて、難しいことで。。。
大人に近づいていくにつれて、与える側(保護者・家族)の努力の大きい条件よりも、
与える側の少ない条件、
または本人が与えることの多い条件(貢献)に近づくこと。
そんな自分が行動するための条件を学習していくことが大切だと思います。
社会的な強化子を自分の行動を操作できるものとして、
実体験を伴う行動変化を繰り返し、日々の活動を繰り返していく、
それこそが大切な行動学習だと考えています。
自分にとって都合の良いことが増えることはとても大切です。
自分が宿題を取り組むために必要な条件が
後で『アイスクリームが食べられる』だけでなく、
後で『テレビゲームができる』だけでなく
後で『帰る時間を決められる』だけでなく
後で『褒めらる』から。
人から良い評価を与えられることが
自分の行動を強化させる要因として感覚できるようになれば素晴らしいと思います。
高次元の感覚統合です。
人を操ることも大切ですが、
自分自らが自分を操ることも大切な行動学習だと考えています。
さぁ、今日は何をしたいんだ!
何でも言っていいんだよ。
And you can tell everybody this is your song
It may be quite simple but now that it’s done
I hope you don’t mind
I hope you don’t mind that I put down in words
How wonderful life is while you’re in the world