目標設定

字が読めない
だから字を読めることを目標にする
うまく歩けない
だから上手に歩けることを目指す
発達支援の目標設定が
そんな単純なものではありませんが
決め方には決まりがあります
『ADL』と『QOL』
医療・福祉の資格を習得する過程で
必ずや知るこの言葉
超がつくほど大切な用語であり
概念です
ADL(日常生活活動・動作)だけで
目標設定(ゴール設定)をすると
支援の意義に違和感が生じます
読めないから読めるようになろう
歩けないから歩けるようになろう
ADLの総得点を上げよう
(FIM 機能的自立度という評価点を向上する)
そうではなく
ADL状況を知ることが出来たならば
QOL(生活の質)を考慮して
『優先順位』や『活動様式』を決めることが大切です
優先順位、活動様式とは…
例えば字が読めないだけでなく、話し言葉の理解も辿々しいというADL状況で
4歳で保育園で友達と一緒に遊ぶことが少ない、先生と一緒に絵を描いて遊ぶことが多い、ご両親ともに日勤というようであれば
4歳という生活年齢や園で好む活動、ご家庭の生活リズムを考慮して絵本を読み聞かせしたり、ご家庭で出かけた時のことを絵にして、その絵に字を加えて絵日記が読めるようになることも一つの目標設定の在り方です(本当に例えばですが…)
ADLもQOLもそれを知る為には情報収集が大切で
この情報収集を正確に行うには
利用者・支援者の信頼関係が重要です
聞き足りていないか?
伝えることをためらわれていないか?
保護者さまへの配慮が必要です
もっと簡便に機械的に伝えるシステム
知るシステムはあって良いものだと思います
それでも目標を決定する行為は簡便であるべきではなく
互いに悩んで、迷って、葛藤して、支え合って、営んでいくべきものです
考え選択した結果をどれだけ語り合えるか
深くて長い
得た自信と交換に忘れされる
良きパートナーに私たちはなりたい

とか言ったりしてみたり…
いつの日も尊い仕事です
ご愛読ありがとうございます
Or play the game existence to the end
Of the beginning, of the biginning
The Beatles – tomorrow never knows