社会性

好きかと問われ
嫌いじゃないと返事する
行くかと尋ねられ
行けたらいくと答える
はっきり言えない人がいます
はっきり言わない子どもがいます
この子はどう思っているのだろう
自分はどう思われているのだろう
心の中が響きだす
共鳴していたら
いいのにな
歩いて転んだ男の子
起き上がって目があうモーメント
泣いてしまうだろうか?
泣かずにこらえるだろうか?
じっと目をみる
時が止まる
この間(ま)にきっとなにかある

社会性という能力
自閉症と診断される成人・児に必要とされやすい
課題の一つであったりします
子どもに限ることでなく
社会人として、人全体として
集団形成の基となるこの力
その学び方・支援方法も
多種多様であるように思います
社会性・・・
空気を読む力と言い換えることもあるけれど
その読む目にも
目の数だけ心がある
視線に心が定位する
目が合い心が交差する

尊重すべきはその前後
目と目が近づく瞬間や
目と目が離れる瞬間に
心の動きを感じてる
その感覚にこそ気づきたい
もう少し引っ張ってみよう
もう少し追ってみよう
まだ言わないよ
まだ聞かないよ
もう少しだけ
このままで
この「間」が社会の接合点
「間取り」のレッスン
そんな遊びはいかかでしょう?
やれやれ今日も昨日より暑い夏
かんかん照りの太陽に
見上げる青空
白い雲
山ほど大きなその雲に
あの子も気づいているだろうか?

答えのない方法に
根拠を求め
今日もこの子・この人に
寄り添おう

やりがいから
生きがいまでを共感したい
これからの福祉を考えましょう
There’s nothing else to compare
The sight of you leaves me weak
There are no words left to speak
Can’t take my eyes off you – Frankie Valli
