大阪市天王寺区・西区の
児童発達支援・生活介護「スバコ」

空いてる隣り。


ガイドヘルプ中のできごと。

ハンデを持つ子どもたちと一緒に地下鉄に乗ってベンチに座ったら、

本人の隣りの席がずっと空いている。

 

 

よくあることのように思います。

ボクはヘルパーなので、介助者割引のため地下鉄代が無料になります。

無料で乗れるボクが座って、有料で乗る人が座れないというのもよくないのかな?

そんなふうに考えてしまうため、ボクはあまり座りません。

(児童のハンデの程度によって、座る場合もあります)

 

 

となると、本人の横の席がずーっと空いたままになっていることが多いです。

 

 

自閉症の子の隣りに座ること。

 

脳性麻痺の子の隣りに座ること。

 

周りの人は色々と感じるのでしょうね。

 

 

もし、皆さんが電車に乗り、たまたま自分の立つ前の席が空いていて、

その横に発達障がいをもつ子どもや大人が座っていたらどうしますか?

 

座りますか?

 

 

座らないことを偏見だ、差別だと考える人もおられれば、

座ることが厚かましい・配慮が無いと考える人もいると思います。

 

 

どっちが正しいのでしょうか?

答えのないことかも知れませんね。

 

 

でも、その空いた席の目の前に偶然立った人に投げかけられたこの状況、

色々考えるのではないでしょうか?

 

 

座らないから差別したというわけでなく、

色々考えながら 立っているのではないでしょうか?

 

 

気をきかせてヘルパーのボクが座るべきかも知れません。

 

 

でも、ハンデがある人とほんの少しの時間でも電車という生活空間を偶然にも共にして、

今まで障がいと無縁だった人が考える機会が生まれることは決して悪いことではないと

ボクは思います。

 

 

この子が降りる駅まで、隣りの席は空いたままでした。

 

色んなことを考えさせてくれました。

 

階段を上がって地上に出れば

降っていた雨は やんでいました。

 

 

両手をひろげて 優しい笑顔でした。

 

 

 

 

Love is touch, touch is love,

Love is reaching, reaching love,

Love is asking to be loved.