竹馬とボク。
subaco kids(感覚統合療法教室)に通うKくんが竹馬に取りかかっている場面です。
見ての通り何か普通の竹馬とは違います。
クイックルワイパーの棒や積み木で作った自家製の竹馬です。
だれが作った竹馬か?
Kくん担当の藤原トレーナーが作りました。
なぜ自分で作る必要があるのでしょうか?
なぜ市販(本物)の竹馬で練習しないのでしょうか?
それは、『知るため』でしょう。
何を知るのか?
竹馬が難しい原因。
それは本人が原因?
確かに本人も原因です。
本人の機能・能力の原因であります。
でも、本人だけが原因か?
そうではないかもしれません。
竹馬も原因です。
孫子の言葉にこんなものがあります。
『彼を知り己を知れば百戦殆うからず』
敵と味方の情勢を知って優劣短所を把握していれば、
たとえ100回戦ったとしても敗れることはないと 孫子は述べています。
己とはKくんで、敵とはなんでしょうか?
彼が戦っている相手はなんでしょうか?
『自分自身と戦っているんだ!!!』
確かにそれもあるかもしれません。。。
しかしながら、彼が竹馬を相手にしているということは、竹馬そのものが敵でもあります。
T君は今、竹馬に挑戦しています。
T君は今、竹馬に戦っているます。
竹馬ってどんな敵なんだろうか???
竹馬の情勢ってなんだろうか?
竹馬の優劣短所ってなんだろうか?
竹馬を一番知っている人って誰でしょう?
一番かどうかは分かりませんが、竹馬を作った人が竹馬を知らないはずはないでしょう。
それならば、竹馬を作ってみよう。
乗りやすい竹馬ってどんなだろう?
乗りにくい竹馬ってどんなだろう?
乗りやすい竹馬を乗りやすいと感じた自分。
乗りにくい竹馬を乗りにくいと感じた自分。
乗りやすい竹馬と乗りにくい竹馬があることを知った。
乗れた自分と乗れなかった自分を知った。
竹馬が強いわけでもなかった。
自分が弱いわけでもなかった。
だって、
先生が作ってくれた竹馬には乗れたんだ。
ボクにも乗れる竹馬があったんだ。
もうちょっとだけ難しい竹馬に乗ってみてもいいかも知れない。
できなかったことが、
難しいと感じていたことが、
できた!と思えるこの感覚。
なかなかいいもんだ。
藤原先生、もうちょっとだけ難しい竹馬作ってよ。
なんだったらボクも一緒に先生とつくってみたい。
いつかはボクが作れるようになってみたい。
その時はどうなっているんだろう?
ボクも
先生も
お父さんも
そして、
お母さんも。
He’s a real nowhere Man,
Sitting in his Nowhere Land,
Making all his nowhere plans for nobody.
Doesn’t have a point of view,
Knows not where he’s going to,
Isn’t he a bit like you and me?
Nowhere Man The Beatles