大阪市天王寺区・西区の
児童発達支援・生活介護「スバコ」

聞いてるの?


『ねぇ!ねぇ!さっきから話し聞いてるの?』

『何回も呼んでるのに返事しなさいよ!』

 

そんなことを子どもによく厳しく言っていませんでしょうか?

 

それを言われてしまうのは子どもだけでなくて、お父さんも一緒で・・・。

 

子どもだって、障がいがある子どもが言われっぱなしなわけではなくて、

定型発達の子どもにも当たり前のように思います。

 

呼ばれているのに返事をしない。

テレビなんて見だしたらもう1人の世界・・・。

 

なぜでしょうか?

 

自分の中に入り込んでしまっているんですね。

 

不注意かと言われればそうかもしれません。

でも、単なる不注意でしょうか?

 

注意しても、注意が受け取れない。

 

それは注意が向いていないだけではなくて、

本人が他のことに注意を向けているのかもしれません。

 

脳の覚醒状態の問題かといわれれば そうかもしれません。

ぼーっとしているといわれれば そうかもしれません。

 

でも、それだけではないのかもしれません。

 

感覚過敏がある子どもたちは有害か無害かと感覚を受け取っていることが多いです。

ちょうど良い感覚の具合を保つことが難しい子が多いです。

 

聞いているか・聞いていないか。

その間が無いように思われます。

 

みなさんはどうでしょうか?

 

ラジオを聞きながらドライブしたり、

iPodで音楽を聴きながら、歩いたり、

そんなことができますよね。

 

何か一つの感覚を受け取りながら、もう一つ別の感覚を受け取ること。

感覚に弱さをもつ子どもにとっては、そのような環境が安らぎではなくて、

練習場になってしまうことがあります。

 

 

どうでしょうか?

『ねぇ!ねぇ!さっきから話し聞いてるの?』

『何回も呼んでるのに返事しなさいよ!』

そんなことを言いたくなる場所は静かでしょうか?

色んな照明やテレビ、看板、ポスターなど、たくさんあったりしませんか?

 

子どもに声かけをしている側の声を大きくするのも一つの方法ですが、

 

優しく声かけをされている子どもの周りを静かにしてあげることも大切な思いやりだと思います。

 

 

何もなくてちょうど良い。

必要なものだけあればよい。

テレビはクローゼットの中に置いて、必要な時に扉を開いても良いのでは?

カレンダーのような数字や文字が大きい掲示物は 見えにくいところに貼って必要な時だけみれるようにしても良いのでは?

ふかふかのソファーは落ち着いてはいけない場所には置かない方が良いのでは?

 

そのほうがいいんじゃないかな?ともし思われたら、

一度やってみてはどうでしょうか?

 

子どもとうま〜く話し合えるために。

 

 

 

 

Listen to his heart.