良いお年を。
素敵な一年でした。
色んな人と出会いました。
たくさんの保護者の方々。
たくさんの学校教員の方々。
たくさんの事業所職員の方々。
たくさんの支援を志す若者たち。
そして、発達にハンデを抱える子どもたち。
子は鎹(かすがい)という言葉があります。
ボクが中学生の頃、家族旅行の時に帰りの車の中で、
『子は鎹やで!』と父親に言うと、
『生意気なことを言うな。』と強く叱られたことを覚えています。
子は鎹。
子どもが口にする言葉ではないけれど、
大人になってみると、確かに子は鎹だと思います。
子どものおかげで大人には様々な役割や関係が生まれていて、
そこから生きがいも与えられているのではないでしょうか。
そして、大人になってみると、父親に叱られた理由にも気づきました。
子どもたちの知らないところで、本当に大人は悩んでいます。
子どもが育って大きくなって、
たとえ大人になって働いたとしても、
結婚して子どもを持ったとしても、
白髪が増えて孫を持つまで老いたとしても、
自分が育てた子どもはいつまでも子どもであり、
顔をみるなり、『ちゃんとご飯食べてるんか?』『ちゃんと貯金してるんか?』など、
親にとっては不安を感じさせる存在なんだと思います。
育てる側の気持ち。
育てられる側の気持ち。
ボクたち支援者の気持ちはいつもその間にあるように思います。
いつの日かsubacoに通う子どもたちが、保護者とボクらの前で
『な!子は鎹やろ?』
などと言ってくれよう日が来るものなら、どう答えればいいのだろう。
そんなことを考えながらゆっくりとお正月を迎えさせて頂きたいと思います。
本当に皆様、本年はお世話になりました。
良い年をお迎え下さいませ。
O Danny boy, the pipes, the pipes are calling
From glen to glen and down the mountainside.