大阪市天王寺区・西区の
児童発達支援・生活介護「スバコ」

薫化。


subaco training(生活介護)の中井リーダーの報告です。

 

ニシノさんはトレーニングルームに入室する際、扉を三度ノックし扉を開き、

「ニシノです」と言いながら入室されます。

 

そして、扉の傍にイノウエさんが着席されている時は

「イノウエさん後ろ通ります」と声を掛けてイノウエさんの後方を歩いて通られます。

 

普段、私たちトレーナーは利用者さんとの衝突事故を防ぐ安全管理のために

部屋に入室する時には必ずノックをしています。

 

特に注意機能を高めるためにイノウエさんに対しては

接近時に聴覚的な情報として声掛けを徹底しています。

 

私たちが行なっている安全管理のためのノックや声かけは

ニシノさん個人に対して直接意識的に行っていたものではありません。

 

しかしながら、ニシノさんは私たちのイノウエさんに対する行動を模倣されています。

 

そして、私たち職員もニシノさんの行動を確認して、より一層に安全管理の行動を大切にしていこうと感化されました。

 

 

ニシノさんは私たちトレーナーの行動を模倣し、

私たちトレーナーはニシノさんの行動に感化されています。

 

 

ニシノさんはASDと診断されています。

 

 

社会的コミュニケーション症・イマジネーション症、不注意の微候が確認されます。

伝達する側として言語的な手段で意識的に社会化を図るより、

無意識的な経験を重ねて、行動の意味理解を少しずつ深めたり、増やして頂き、

徐々に社会化が進んでいくような環境設定を行っていきたいと考えます。

 

subaco training 中井

 

 

『人間とは人の間にいる人である』

そう言われると文章として意味が複雑ですが、

人は人に教わり人になるということでしょうか。

それでもまだ意味が複雑ですよね。

人から命令されたり、禁止されることばかりが自分を『社会という色』に染めていくのではないのだと思います。

 

一緒に過ごすこと、

人を尊敬すること、

人に憧れること、

色んな人との関わりから、私たちは『社会人』になっていくのではないでしょうか。

 

 

自分を囲んでいる全てから教わっています。

 

 

優しさからも。

厳しさからも。

 

幸せからも。

不幸からも。

 

豊かさからも。

貧しさからも。

 

 

 

 

We look for love, no time for tears
Wasted water’s all that is
And it don’t make no flowers grow
Good things might come to those who wait
Not to those who wait too late
We got to go for all we know

Just the Two of Us-Grover Washington Jr