大阪市天王寺区・西区の
児童発達支援・生活介護「スバコ」

見守ることは力なり。


ヘルパー馬淵の報告メールです

 

今日は〇〇くんにつかせてもらいました。

家に行ったときから怒っていて

行かないって言ったりしていたので

どうなるかと思ったんですが、

家を出ると機嫌が良くなったのか

スムーズに科学館に行けました。

帰りに外にいたスズメと鳩を追いかけて捕まえようとして

帰ろうと言うと怒られたので

何も声をかけずに帰り道の方に離れて待っていると

少ししたら自分から帰ろうと言い 電車で帰りました。

 

この報告メールを読んでどう思われますか?

利用者さんがどのような子かご存じなければ考える事が難しいと思いますが、

読んでみると実に単純な支援だということに気づきませんか?

 

帰りに外にいたスズメと鳩を追いかけて捕まえようとして

帰ろうと言うと怒られたので

何も声をかけずに帰り道の方に離れて待っていると

少ししたら自分から帰ろうと言い 電車で帰りました。

 

つまり

『怒られたから何もせず、待った』

ということだと思います。

 

この『待つ』ということ、

FIMで考えると『見守り』という段階の介助でしょう。

 

『声かけ』という介助が本人の活動にマッチしなかったと馬淵は感じて、

『見守り』に切り替えたのですね。

しかも、利用児くんにとって 見守られる位置は帰るべき方向です。

本人も帰らないと行けないことは分かっているのだと思います。

『帰ろう』と言われる言葉が刺さるように感じるのでしょう。

 

 

ボクの恩師がよく口にしていた言葉があります。

『人は言葉を得て、何を失ったと思う?』

 

その言葉通りの大切なことがこの馬淵の支援に詰まっているような気がします。

伝える方法は口からだけじゃない。

 

見守る位置、表情、姿勢、それを大切にした今日の馬淵はなかなかです。

利用児くんもどんな気持ちで帰ることができたのでしょうか。

どんな木だって見守る事でしか大きくならないもんな。。。

 

でも、離れて見守りすぎて、迷子になることは要注意!!!

 

お疲れ様でした。

 

 

Keep on waiting, if you want.