観察から
原先生の支援報告メールです。
(原先生、公開しちゃってごめんなさいね・・・。)
○○じ くんの報告です。
ベビーカステラづくりを引き続き課題として行っています。
課題の時間を16:00と設定し、来所の際に予定表を使って伝えるが「えー、、」と乗り気ではない様子でした。
前回この課題を行った際に、ベビーカステラが○○くんがすきではないようで、作っても食べるわけじゃなく課題への取り組みも積極的でないと感じたので、今回は、以前使用していたマリオのシール(1枚ずつパーツのシールを集めて貼っていくとマリオになるもの)を強化子として使うことにしましたが、
課題自体にモチベーションがなく、とりあえずやっているという感じでなかなか集中できない様子でした。
カステラをひっくり返す道具として、第4、5指で握る棒のついたお箸を試用しましたが、棒をいつも握るように持とうとしているため、指を置く位置を色テープで示すなど、握り方がわかるような工夫をする必要があるかなと感じました。
来週は、お箸を使う様子をまだほとんど見れていないため、いつも使用しているお箸をご自宅から持ってきていただき、様子を見せてもらいたいと思っています。
そして、今後の支援をどのように進めていくか、また課題自体についても本人が取組みやすいようにお母様と相談して考えたいです。
全体としては、学んだ「理解」、「関わり」の評価基準をもとに、それぞれの児童が今どの段階なのかということを見ながら関わっていた1週間でした。
今どの段階なのか知ることで、どのような伝え方をするべきか、どんな関わりをしていくのがいいのかが考えやすくなったなと感じています。
いまはまだ、言葉だけ、字面だけ覚えている部分も多いと思いますが、実際にたくさん使ってみて、試してみて、自分のものにしていきたいなと思います。
原
原先生は児童が取り組んでいる活動の様子について、
『観察』を基調に取り組んでいるようです。
支援は『観察』から始まり、『観察』で終わるほど、
『観察』が大切だと思います。
『観察』を通信機器で例えると、『入力』であると考えます。
子どもの状態を知ろうと介入者が入力できてこそ、何を支援すべきかを冷静に考えられる。
そして『関わり』として、また『課題提供』として、『遊び』として
先生が児童に対して適切に『出力』できるのだと思います。
『入力』するなら とことん自信をもって『入力』して良いと思います。
堂々として 観察に取り組むべきだと思います。
今どき用語で『がっつり みる』という感じでしょうか。
①意欲面の観察
②情動面の観察
③計画や注意面の観察
④感覚処理面の観察
⑤理解面の観察
⑥関係面の観察
⑦粗大運動面の観察
⑧巧緻動作面の観察
・・・・。
多くの観察項目があるはずです。
項目をおさえて、観察ポイントを整理して、
選んだ『観察メガネ』をかけてみて。
さぁ、何が見えてくる?
知りたいと思っていることしか、見えないのかなぁ。
努力が必要です。
原先生も、
みんなも。
そして、ボクも。
Somewhere over the rainbow
Way up high there’s a land
I heard of once in a lullaby
Somewhere over the rainbow
Skies are blue
And the dreams
that you dare to dream
Really do come true
(Over The Rainbow)