大阪市天王寺区・西区の
児童発達支援・生活介護「スバコ」

過敏。


自閉症の方に触覚過敏という症状があります。

この症状は自閉症の方に限らず、脳性麻痺や脳卒中の方にも症状として出現する場合があります。

 

この触覚過敏について、症状の原因については幾つかのパターンがあります。

 

大きく3つのパターンに分けられるとボクは考えています。

①侵害刺激として感覚してしまうパターン

②異質刺激として感覚してしまうパターン

③刺激の強さを弱められずに感覚してしまうパターン

 

以下は簡単な説明になってしまいますが、

①は例えば缶コーヒーを握った時に缶の温度の温かさを火傷してしまうほどの温度だと思ってしまうほど、危ない刺激だと感覚してしまったり、

部位によって乳幼児のハンカチテストのように 顔の表面に触れる刺激が入ると、

はねのけてしまうような過敏さです。

 

②はあまりに感覚機能が高すぎる(細かすぎる)ことです。『感覚が肥えている子』と言ったりすることもあるようですが、つまりは触覚の記憶機能が高すぎる方たちです。

いつも同じスプーンじゃないとご飯を食べない。

このメーカーのジュースしか食べない。

ポテトは食べれても、ポテトチップスしか食べない。

などなど。

 

同じ材料・材質であってもほんのわずかな加工の違いで、その元となる素材を特定出来ない程、感覚した質のみを解釈してしまうようです。

感覚するところがとても細かいので、同じものだと耳や目から説明されても、通じないんですね。

この症状には概念形成が関係しているとも言われていますが、識別機能が高すぎる場合、概念はまた定型的な人たちとは違ったところにあるのかも知れません。

 

③は音楽のアンプなどでいう『ゲイン』です。

意識的に感覚の強さを調節することが難しいケースです。

そーっと触る時は感覚というものはそーっと入ってきます。

 例えば、氷を触ろうとする時、冷たいものだろうと分かっているので、正常であれば ある程度冷たいという侵害刺激が脳に上行する経路の働きを抑制することが出来るのですが、これが抑えられないのですね。

ビックリさせられると分かっていても、ビックリしてしまうという例えが近いです。

 

発達障がいがある児童・成人の方にとって感覚過敏の原因は様々です。

 

感覚過敏そのものが無くなるという意味で『改善される』かというと明らかではありませんが、

症状を抱える児童や成人に対して うまくケア(ここでは特別な配慮)を行なえば感覚過敏が理由で引き起こした行動による苦い経験を与えずに済む場合があります。

 

 

感覚過敏がある方にとっては、そんな社会から与えられる苦い経験がたくさんあるのですよね。

 

 

『これじゃないと いやなんだ。』

『他のは まったく別物なんだ!』

 

こだわってもいいじゃなありませんか。

 

こだわりがあるって素晴らしいことだと思います。

その子の感覚はその子の世界そのものなんでしょう。

自分のものなんでしょう。

 

 

 

 

Cant stop addicted to the shin dig

Cop top he says Im gonna win big

Choose not a life of imitation

Distant cousin to the reservation

           Can’t Stop – Red Hot Chili Peppers