過程を共にして

子どもは褒めて育てることが大切
聞いたことのない子育て論ではないように思います。
それではどうやって褒めるのか?
子どもに対して どのようなことに褒めるのか?
点数を褒めるべきでしょうか?
努力を褒めるべきでしょうか?
結果でしょうか?
過程でしょうか?
良い点数をとった子どもに点数を褒めると、
その後、子どもは褒められるためには、
同じ点数、もしくはそれ以上の点数をとらなければ褒められないと認知する場合があります。
褒められた結果に対する『条件』を知るからです。
それとは違って、努力した質や量に対して褒めると、
子どもは努力ができた理由を大切にします。
それでは、努力の条件とはなんでしょうか?
子どもはなぜ努力をしたのでしょうか?
良い点数を取りたかったからでしょうか?
はたまた、お父さん・お母さん・先生に褒められたかったからでしょうか?
子どもが何点を取ったかが大切ではなく、
いやいやながらも、くじけずに、
あきらめずに、投げ出さずに、
最後までやりきる。
これが『努力』なのだと思います。
自分がイメージしたところにまで、自分を進めていく。
これが努力なのだと思います。
出来たと言えるであろう地点が分からずに、進めばどこが出来たと言える場所か分からずに
子どもはさまよってしまうかもしれません。
それほど、経験が大人ほど明らかに多くはない子どもですので、
気持ちを常に前へ進めていくことは不安の多いことと思います。
そんな子どもが歩く道を大人が一緒に歩くこと。
大人にとっては何度も昔に歩いたことのある道ですが、
それを初めて歩いた頃の自分を思い出すように、
初々しく歩くこと。
大切な子どもへのまなざしだと思います。
過程を褒めれば、成績の上昇率が高いということは多くの心理学専門家が説明していますし、知っている大人も多いです。
しかしながら、過程を褒めることは結果を褒めることよりも何倍も難しいことだと思います。
大人が子どもの過程を見ているだけでは褒めていても、
子どもは褒められている実感が得られにくいのかもしれません。
子どもと努力を共にしているでしょうか?
努力している大人の姿を子どもは認めることができているのでしょうか?
もっともっと『大人になったらな・・・』という話をしてあげよう。
もっともっと 一緒にお風呂を入ってあげよう。
もっともっと 一緒に宿題を考えてあげよう。
もっともっと目をみつめてやろう。
可愛がってあげようじゃないか。
可愛いんだもの。
Get up offa that thing,
and dance ’till you feel better.
James Brown